ENGLISH

学院HOME 大学 大学院 生涯学習センター 付属かえで幼稚園 中学部・高等部 小学部 幼稚園
東洋英和女学院大学付属 かえで幼稚園
かえで幼稚園トップページ
幼稚園の紹介
保育の内容
幼稚園の生活
保育だより
入園案内
アクセスマップ
 
 

保育だより 6月号

 
 
   
 

水無月の風景

これからしばらくの季節は、水田のサップグリーンの美しさに魅せられます。 水面にグリーンのもやのかかったように映る若緑の苗が並ぶ光景は、梅雨空のもとで、色彩に湿り気という要素があることに気づかされます。
 先日、東京ミッドタウンタウンにある21-21デザインサイト(ミュージアム)で開催されている『コメ展』(〜6/15)をみました。
 暮らしの中心である食文化のコメそのものを考えることが、さまざまな生活デザインを産出した事柄を確認するにとどまらないで、稲作によって発展する生活文化の多様で豊饒な有形・無形の産物の展示体験をとおして、知っているつもりのコメに対する異化作用を促そうという企画です。

 「まったくの生き物、まったくの精巧な機械」とは宮沢賢治の稲について述べた言葉です。
さらに、「籾から眼をさました稲の住む水田は、様々な生き物の生態系を受け入れ、育むとともに、水害を防ぐ貯水機構や温暖化を抑える調温装置として自然のサイクルを支えています。そして稲穂三束分の約三千粒がおいしく封じ込められたお茶碗一杯のご飯、この一粒一粒には、これまでコメづくりに携わってきた人々の弛まぬ努力や工夫と循環する膨大な地球エネルギーが蓄積されています。」(コメ展「ごあいさつ」より引用)

 コメ粒一つが1,000粒となる稔を生む。何と生産効率の良さだろう。1,000倍ですから。
 水と太陽と空気で育つことも、至極当たり前のようであるけれども、それだけでという驚きがある。
 米ヘンの漢字の多さに圧倒され、意味が稲作労働に結びつくばかりでこれにも驚かされた。

 ここの企画は、見ることだけでない、やってみること、身体を使って感覚的な理解の仕方を大事にする、その事をコンセプトにしています。つまりデザインとは何かと思う時に、大層なことでなく、「日々の生活や行動に欠かせない洞察力、創造力、無意識にものごとの適性を判断する身体能力というデザインマインド」(同館、あ展より)をはぐくむ力を思い起こしていたいのです。

  「地は草を芽生えさせ、それぞれの種を持つ草と、それぞれの種をもつ実をつける木を芽生えさせた。
                                                   神はこれを見て、良しとされた。」
                                                              創世記1章12節

                                                           園長   石津珠子