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東洋英和女学院大学付属 かえで幼稚園
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保育だより 5月号

 
 
   
 

4月の子どもたち

4月末、モッコウバラの淡い黄色のアーチの下で子どもたちの姿を見ていると、3歳児のKちゃんが砂場からまっすぐ私に向かって走って来ました。そしてたったひとこと「たのしい!」と言って、また砂場にもどって行きました。私は嬉しくて、その背中に向かって「そう、たのしいのねーKちゃん」とことばをかけました。
 子どもたちの心とふれあいたくて、私はできる限り子どもたちの中に身を置きます。黙って座っていることもあれば、草むしりをしながら「なにしているの?」と近づいて来る子どもとおしゃべりしつつアンテナを広げていることもあります。時間の無い日でも、隙間を見つけてはとにかく園内をひとまわりします。子どもの姿はいつもおもしろく愛おしく、私に『育ちの物語』を見せてくれます。同時に、「この子は、今何を表現したいのだろう」という問いを投げかけてきます。目に見える光景からだけでは、心の中を理解しきれないこともあるので、そこまでの背景をよく考えてことばをかけ、子どもにとって必要な手を差し伸べます。(その際、日々の保育後に先生たちと行う『子どもたちの遊びについての語り合い』が、とても大切な道しるべとなります。)
新年度が始まっての数週間、進級した子どもたちには、遊びにも生活にも生き生きとした弾みが感じられます。しかし中には環境や友だち関係の変化に戸惑い、安心な居場所を保育者のそばに見つけたり、これまで培った好きなことを一人でじっくりと満足するまですることから始めている子どももいます。私はそれができることも大事な一歩だと思って、そのプロセスを見守っています。
新入児の歩み出しも様々で、目の前に開けた『幼稚園』という世界を怖いもの知らずに飛び回っている子どももいますし、一つひとつを黙々と試している子どももいます。いつもかたわらに居たお母さんから離れることは大きなことで、「ママがいい」と泣いて怒って不安を表す子どももいます。さっきまで泣いていた子どもが遊び出し開放され「ようちえん、たのしい」と言い、その数分後にはまた「ママがいい」と泣き出す・・・というように、『お母さん』と『たのしい』を行ったり来たりしている様子がそこここに見られる今です。どちらも子どもの本音だとわかります。心を受け止め、安心して動き出していけるような寄り添い方をしたいと思います。  かえで幼稚園の加盟しているキリスト教保育連盟の本年度の主題は「愛されて育つ」です。子どもも保護者も保育者も、神さまに愛されています。そのことを安心の基盤として、ともにまなざしを交わしながら、おおらかにていねいに日々を紡ぎましょう。



<聖書のみことば>
「これらの小さな者を一人でも軽んじないように気をつけなさい」
新約聖書 マタイによる福音書 18章10節

大漉 知子