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保育だより 2月号

 
 
   
 

昔話をめぐる思いより

「心に残っている昔話はなんでしょう?」と聞かれたらみなさんは何と答えますか?「…?」と考え込んでしまう方ももちろんいらっしゃるでしょう。でも「このお話が心に残っています」と答えた方はそのお話のストーリーとともに語ってくれた方の声や匂い、その時の様子がよみがえってくるのではないでしょうか?それはきっと幸せな記憶に違いありません。
 私は昨年の4月からお話を学ぶ会に月1回参加しています。昔話や創作のお話の語りを聞いたり、自分も覚えて語ったり、お話について話し合ったりします。本を読んでレポートを書いたり、お話を覚えなくてはならないのは、少々大変なのですが、月に1回のこの時間は私にとって豊かでとても楽しい時間です。
 先日の会では昔話について語り合いましたが、Aさんのお話が心に残りました。「小学生の頃、学校帰りに歩いていると近所のおばあちゃんが縁側でお茶を飲んでいて『よっていきな』と言われ、昔話をしてくれた。そんな環境にあったのでお話をいっぱい聞いて育った。今思うとぜいたくなことだったなと思う。昔話を聞くとすぐにその世界に入り込んでよくごっこ遊びをして遊んだ。今の自分に残っていることは人は一生懸命生きていけばなんとかなるという"希望"かなと思う」Aさんはとても素敵な方です。長野県で子ども文庫をしていらして週に1回、都内の大学で講師をしています。Aさんが物語を語り始めると空気が変わります。いつもの部屋が大きな川のほとりのような空気になったり、空っ風が吹く草原になったりします。私はAさんの語りが大好きです。そのAさんは生まれつき視力がとても弱く、だんだん視力が失われてしまうそうです。(とても行動的で視力が弱いことを感じさせないのですが…)「子どもの頃は色の濃いメガネをかけていて友だちからいじめられたこともあった。そんな自分が明るく前向きに生きられるのは、小さい頃から繰り返し聞いた昔話が心に残っているからかな?」と明るく語っていました。
 子どもたちに生きる勇気と希望を与えるお話を私も語れる者でありたいと思います。
 2月の北風が冷たい日にはあたたかい部屋でほっと一息、子どもたちとお話を楽しむ時を持ちたいと思います。

 <聖書のみことば>
    『わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。
           見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。』
                                コリントの信徒への手紙U4章18節

                                         永瀬 真澄