当学院の2016年度予算が、2月26日開催の理事会・評議員会で承認されました。
事業活動収支予算書の概要(前年度対比)は次の通りです。
【教育活動収支】
収入の部では、学生生徒等納付金について58百万円の増収を見込んでいます。これは主に大学の学生数が前年度より増加することによるものです。一方、雑収入については前年度より退職者が減少するため退職金交付財団からの交付金計上額を減額したことが主因で50百万円の減収見込みとなっています。その他の科目については若干の増減はあるもののほぼ前年度並みの予算計上となり、教育活動収入計は2百万円の増収を見込んでいます。
支出の部では、退職給与引当金繰入額の減少を主因に人件費が73百万円減少見込みとなっています。また、教育研究経費及び管理経費についてはいずれも経常的経費に係る予算は前年度と同程度を確保していますが、管理経費については大学広報計画に係る費用やPCB処分費等を計上したため22百万円の増加見込みとなっています。一方、教育研究経費についてはスカラシップ入学生増加に伴う奨学費や各部施設設備の更新・改修等の経費を計上していますが、施設設備改修等の経費が前年度より減少したことや減価償却額が大幅に減少したこと等を主因に前年度比175百万円の減少見込みとなっています。以上により、教育活動支出計は226百万円の減少を見込んでいます。
これらの結果、教育活動収支差額は前年度より228百万円プラスに好転する見込みで、156百万円のマイナス(支出超過)計上となっています。
【教育活動外収支】
収入の部では、円安相場で高利回りの運用資産が2015年度にすべて期限前償還されたこと、また円金利も引き続き下落傾向にあることから、受取利息・配当金は27百万円の減収を見込んでいます。
支出の部では、借入金の返済が予定通りに進んでいるため、借入金等利息は2百万円減少しています。
これらの結果、教育活動外収支差額は前年度より25百万円減少見込みではあるものの、194百万円のプラス(収入超過)計上となっています。
【特別収支】
収入の部では、その他の特別収入が25百万円の減収となっていますが、これは前年度に施設設備拡充のための補助金を計上していたためで、施設設備拡充のための寄付金については前年度並みの予算計上をしています。支出の部では特に計上案件はないため、これらの結果、特別収支差額は40百万円のプラス(収入超過)計上となっています。
基本金組入額については教育環境整備に伴う設備投資として、大学・大学院のPC設備更新、中高部の非常用・業務放送設備や自動火災報知機の更新、小学部の電子黒板・タブレット購入などに加え、2016年度は学院各部における大規模天井の耐震化工事を集中的に実施する計画のため、組入額は前年度比193百万円増加見込みで664百万円となっています。
以上の結果、一般事業会社の損益計算書収支に当たる基本金組入前当年度収支差額は、教育活動収支差額の好転が主因で38百万円のプラス(収入超過)計上となっています。一方、基本金組入後の当年度収支差額は626百万円のマイナス計上となりますが、これは上記の通り学院各部門の教育研究活動の基盤整備の為に必要な設備投資や改修工事による支出増が主因です。
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