| テーマ・内容 | 日本の国連外交 ポスト冷戦期を迎えて国連の国際的役割に期待が集まったものの、国連は目下のところそれら期待に十分応えているとは思われない。また日本自身は小泉政権下で安全保障理事会の常任理事国入りを目指したものの、途中で挫折せざるをえなかった。それゆえ、日本世論の間では国連への期待と挫折感が交錯している観があるものの、環境問題や資源問題、軍縮問題や人権・難民問題など国連以外には果たしえない諸問題があることは紛れも無い事実である。そこで日本の国連外交を軸としつつ、現在の国連の全体な役割の実態について考察することを研究の目標とする。 | |
| 授業計画 | まず北岡伸一著『国連の政治力学』をテキストとする。北岡氏は東大教授(日本政治外交史)から、近年2年間にわたり外務省に出向し、国連次席大使を務めた。本書はその体験を踏まえた報告書であり、日本の国連外交の実状やその限界にも論及している。この本を基礎として、まず日本の国連外交の問題点について理解を深める。
その上で、次の臼井久和・馬橋憲男編『新しい国連 冷戦から21世紀へ』を用いて国連の全体像を追うこととする。本書は総論に続いて、第一部で歴史の中の国連、国連のしくみ、第二部で国連の活動と日本の参加、経済開発と国際機構、人間開発・社会開発と国連、国際司法裁判所、第三部で国連と軍縮・人権・難民、第四部で国連と民主化・市民社会・NGO、第五部で国連とアメリカ・EU・日本・途上国、そして終章で将来の展望、という構成になっており、国連の現状を包括的に理解できる好著である。そして各章に依拠した報告を順次行いたい。
なお時間が許せば、もう一冊を取り上げたいが、それは受講者の関心に応じて判断したい。
①北岡伸一著『国連の政治力学』(中公新書 2007年刊) ②臼井久和・馬橋憲男編『新しい国連 冷戦から21世紀へ』(有信堂 2004年刊) | |
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| 成績評価の方法・基準 | | 各自の報告発表、レポート等により総合的に判定する。 | |
| 要望・注意 | | 沈黙は金ではありません。自分の意見、見解を躊躇せずに述べる場を理解してください。 | |
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