人間の総合的発達および生涯発達という観点をもって、乳幼児期・児童期を中心に成長発達の諸相を種々の方向からアプローチする基礎研究と並行し、育児・保育・教育・福祉及び保健医療などの現場の今日的な課題を把握、洞察し、現場での発達支援のニーズに応えられる専門的、応用的研究を行う。
具体的には子どもの発育・発達の促進・阻害要因、その心理学的・教育的配慮に関する研究、発育・発達における心とからだの関わりに関する理解や考察、育児・保育における発育・発達支援についての研究などがある。

   
 
   
 

 現代社会に見られるさまざまな現象や問題を社会学・社会福祉的視点から捉えなおし、その発生メカニズムの解明や福祉的観点からみた問題解決のあり方を研究する。
 社会学特論や社会福祉特論では、社会学・社会福祉学の基本的な視点や理論を学ぶ。この基本の上に、複合的に考察されるのが、家族福祉、児童福祉、高齢者福祉、地域福祉、障がい者福祉、医療福祉などである。特に、社会人大学院生として、それぞれが関わる現実の問題を捉え、問題解決のあり方について、先行研究および理論的な考察、具体的な実証データを踏まえて探求していく。また、本学における社会・社会福祉分野の特徴は、死生学や宗教学、教育学など他分野へも視野を広げて、問題解決や、アプローチの妥当性を広く検証できることである。これまでの修士論文では、障がい者への一般の人々のまなざしを問題にした福祉教育の在り方への提言や、介護者と被介護者の双方のQOLを考えた家族支援についての研究などがある。

   
 
   
   教育学関連分野では、家庭と子どもの教育・学校教育・生涯教育・看護師、養成教育に関わる専門教育等の様々な場合において、教育に関係する職業に従事しているか、あるいは教育に関する諸問題に対して理解を深め、より学術的かつ専門的に知識を深めたいという動機を持つ学生と共に研究することを目的とする。すなわち、現在、クローズアップされている様々な社会問題をジェンダーという視点を用いて考察したり、過去の教育思想や教育哲学を学び直しつつ、現代の学校教育の在り方を模索したり、言語、イメージなどの人間の情報処理である“知”の側面から新しい教育方法について考察する。その他、生涯学習理論や異文化理解をめぐっての比較教育学や非行問題をめぐる教育論についても考察する。
   
 
   
 

 人間科学の基礎学としての宗教学を、主に文献を使って研究する。何を宗教とみなすかについての議論及び研究の方法論を含めて、古今東西の宗教、歴史、文化などについて一次資料と二次文献を用いて研究する。研究テーマによって必要とされる語学が異なる。特に古代語の習得には時間がかかるので、指導教官と相談しながら早めに準備を始めることが求められる。
 専任教員と非常勤講師による講義は、古今東西の宗教現象について幅広く扱い、さまざまな宗教学、宗教史学、宗教哲学、宗教思想史、宗教民俗学、歴史学、神話学、イスラム学などに立脚している。現在1名の専任教員、渡辺和子が専門とする分野は、宗教学、アッシリア学(古代メソポタミアの楔形文字文書の文献学)、旧約聖書学、死生学である。
東洋英和女学院大学死生学研究所が月に一、二度、大学院校舎で開催する公開の研究会と連続講座への参加が推奨される。その開催時間と重なる宗教学関連分野の授業は振替えられる。死生学研究所は「総合学としての死生学」を目指して公開講座を行っており、学内外の講師による多彩な内容の講座を提供している(詳細は死生学研究所のHPを参照)。なお現役学生の講座参加費は無料である。
 

   
  首都圏大学における大学院委託科目等履修制度
  (宗教学専攻および宗教学専門科目を開講する専攻) のお知らせ
 

 当大学院は、宗教学での単位互換に関する協定を下記の6大学と締結しています。
この協定により本学大学院人間科学研究科で宗教学関連分野(修士課程)を専攻
する学生は、研究上の必要により協定先大学院より提供された科目を履修し、10単
位を上限として修了必要単位に加えることができます。
※詳細は事務室までお問い合わせください。

 
國學院大學 創価大学
駒澤大学 大正大学
聖心女子大学 立教大学
   
 
   
   日本の大学院で最初に死生学研究コースが開設された。当初平山正実教授、河野友信教授という日本を代表する死生学研究者が基礎を造り、現在100名以上の卒業者を輩出している。修了生の多くが全国各地で大学の教員や研究者となり、死生学教育・研究に活躍している。
 現在の死生学分野の専任教員は2名で構成している。大林は生命倫理学を中心として基礎死生学を担当する。山田は精神医学を基盤として臨床死生学を担当する。生命倫理学、死生観、デスエデュケイション、ターミナルケア、グリーフケア、二人称の死と病跡、スピリチュアルケア、自殺予防などが主要な研究テーマとなっている。
 日本で先駆的に死生学研究所が併設され、宗教学、老年心理学の教員とも共同し学際的な死生学研究を提供している。日本における死生学研究の発祥の地として、今後も死生学研究の拠点となっていくように発展していきたい。