帰国・留学レポート

國立政治大學(台湾)

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国際社会学部 国際コミュニケーション学科 (國立政治2013)

留学期間:2013年9月~2014年1月

台湾での留学生活も折り返し地点を過ぎたところです。ここ最近の台北は、急な冷え込みによって毎日コートの手放せない日々が続いています。もちろん日本に比べれば気温自体は高いのですが、室内は基本的に暖房設備がないため、寮の部屋でも皆、厚手の上着を着込んでいます。

台湾の大学では、11月の中旬から下旬にかけて中間試験の期間となり、学生たちはとても忙しい毎日を送っています。日頃から真面目な学生の多い政治大学ですが、この時期は大学の図書館や寮の自習室はもちろん、大学周辺のカフェなども勉強に励む学生で溢れています。特に、大学の図書館は地上4階と地下1階(24時間開放の自習室)の本館のほか、いくつか分館もあるのですが、それでも自習のための席を確保するのは一苦労です。日本の大学では中間試験のない科目も多いですが、台湾の大学ではほぼ全ての科目が中間試験またはレポートを課していて、その比重も期末試験とほとんど変わらないので学生たちは真剣です。しかし、台湾の大学生についてさらに厲害!(元の程度が甚だしいという意味から転じて「すごい!」という良い意味でも使われるようになった、台湾でよく耳にする中国語)と感じた、日本の大学の定期試験との違いがあります。それは、台湾の大学では持ち込み可の試験がほとんどないことです。日本の大学では、論述式の試験の際に講義で配布されたレジュメやノートの持ち込みが認められる科目が少なくないと思います。台湾の大学の試験も論述形式中心であるという点は変わらないのに、多くの科目で、試験の際は授業のレジュメばかりか自筆のノートすら持ち込むことができません。そのため、特に留学生ではなく正規の在学生として政治大学で学んでいる日本人の友人は履修科目数も多く、本当に苦労しているようです。台湾だけでなく、アメリカなど海外の大学でこのような傾向が強いことは知っていました。それでも、留学前は日本の大学生は楽だとか、遊んでいると言われても、それは人によると思い、納得がいかなかったのですが、実際にこうした状況を目の当たりにすると、私たちももっと頑張らなくてはという気持ちが沸いてきました。

試験は忙しいですが、留学生活は大変なことばかりではありません。今月、私は政治大学の学生団体が主催するOne-day Tripに参加しました。この団体は留学生へ向けて台湾を紹介するために様々なイベントを企画していて、今回は一日で金瓜石・九猴硐・十を巡るというものでした。最初に訪れた金瓜石はかつて九と共に金鉱で栄えた町で、現在は博物館区に指定されています。そこでは、当時の採掘現場を再現した本山五坑見学や砂金採集体験をしました。続いて向かったのは、日本では映画『千と千尋の神隠し』のモデルになった地として有名な九です。私自身、台湾で訪れるのを最も楽しみにしていた場所で、期待値もかなり高かったのですが、その期待をさらに上回るとても素敵な街並みでした。それから、かつては炭鉱産業が栄えた町で、現在は「猫村」として有名な猴硐へ行きました。街中至る所に隠れている猫と一緒に写真を撮るなどして、大変穏やかなひと時を過ごせました。最後に訪れたのは天燈上げで有名なです。天燈と呼ばれる大きなランタンに筆で願い事を書くのですが、様々な国から集まった留学生が各々の国の言葉で願い事を綴った天燈は、非常に興味深いものとなりました。夕暮れ時の薄紫色の空に、皆の願いを乗せた天燈が浮かんだあの光景は一生忘れないと思います。