帰国・留学レポート

ケルン・ビジネス・スクール(ドイツ)

国際社会学部 国際コミュニケーション学科(CBS2019)

留学期間:2019年1月~12月

友達との別れ
 61日にテスト週間が終わり、少しずつ友人が帰っていく日が近づいていました。フライトの関係でもっと早くにお別れをした友人もいました。寮内の友達との別れは一緒に生活をしてきたこともあり、特別悲しかったです。誰かが帰るたびに写真を撮って、みんなでお見送りしていました。遊びに来てねと言ってくれる子たちもたくさんいて、大変なことのほうが多かった寮生活のはずが、ずっとこのままだったらいいのにと思えるほどになっていました。前々から旅行の計画を立てていた私は、友人の半数を見送ることができないまま出発しました。真夜中のバスに乗るためあらかじめお別れは済ませておいたのですが、ルームメイトや数人の友達がわざわざ起きて待っていてくれました。本当にうれしかったです。清潔とは言えないキッチンも、価値観や文化の違いも、最後には離れがたいものになっていて不思議だなと思います(もちろんキッチンは綺麗な方が良いですが)。
 約2週間の一人旅から帰ってきて一番感動したのは、ルームメイトが手紙を残しておいてくれたことです。最初から最後まで上手くいっていたわけではないのですが、ルームメイトが彼女だったから初めての海外生活と寮生活が素晴らしいものになったのだと改めて思いました。夏休みの間、寮に残るのは私を含めてたった2人です。あれほどうるさかった夜中の話し声や夜遊びに出かける楽しげな足音が消えて、本当に静かで少し不気味です。もう一人の寮生も、「静かなのはいいけれど、静かすぎるね」と言っていました。


ケルンに来て感じたこと

今まで相違点について書いたことがなかったと思うので、ケルンに来てからこれまで感じたことについてです。
●エレベーター

 ヨーロッパではあるあるだと思いますが、エレベーターが普通の建物内にめったにありません。今まで恵まれ過ぎていただけかもしれませんが、初日に30キロ近くのスーツケースを4階まで運んだことは忘れられません。
●階数の数え方
 私の部屋は3階です。ドイツではグランドフロアがあるので、日本での1階がドイツでは0階です。最初の頃はとても混乱しました。
●バス
 ドイツのバスやトラムには中に券売機があります。日本ではあらかじめ買うか、直接支払うかですが、こちらは切符を専用の機械に入れて打刻する必要があります。無賃乗車が見つかった場合、ケルンでは60€の罰金です。また、ドアは押しボタン式です。ドイツはすべてが進んでいるイメージだったので、ギャップがあり驚きました。また、バスが2台つながっているような形なのですが、連結部分が伸び縮みするようになっています。カーブの時はその部分が曲がります。朝の通勤時間帯は混雑しているので、ドイツのように広い道路が確保できるなら大人数を一度に運べていいのではないでしょうか。
●クレジットカード
 ヨーロッパ国内、特にスカンジナビアはクレジットカード化が進んでいるので、現金を持ち歩く必要はありません。しかし、ドイツ国内は「クレジットカード不可」または「15€以上から可」などの制約が多いです。何事にも現金が必要なので、現金をあまり持ち歩きたくない側としてはとても不便です。
●デモ行進
 デモ行進というと国会前のデモが頭に浮かびます。年齢層は高めで、ごく小規模な印象でした。ドイツでは警察が出動し、交通規制を敷くほどの規模のデモが開かれています。年齢はそれこそ小学生からお年寄りまでいました。中にはベビーカーで参加している人もいました。誰もが声を上げることをためらわず、仕事や学校を休んでまでデモ行進に参加していました。Fridays For Futureというデモに参加しましたが、本当に長い列で交通機関はストップし、何時間もかけて市内を回りました。賛否両論ありますが、日本では起こりえない光景に圧倒されました。日本ではどこか、「行っても無駄」「声をあげても聞いてもらえない、つぶされてしまう」といった空気があります。少なくともケルンでは声を上げることは個人の正当な権利であり、侵されてはいけないという考え方が一般的です。それが個人の将来にどの程度影響するのかは分かりませんが、参加者の年齢層の幅広さからみると日本ほどの影響はないのだと思います。特に政治への意識に関して、日本とヨーロッパでは大きな差を感じざるを得ません。政治についてここまで多くのことを同年代の友人と話し合えたのはヨーロッパだからかと思います。

 まだまだありますが、長くなってしまいそうなので次の機会に書きたいと思います。毎日が発見で、英和に入学してドイツに来られて本当によかったです。