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2024年07月04日

山本直子講師『国際社会ゼミナール(3年ゼミ)』授業紹介

「カナダで日本国籍者が難民認定されたことの背景を考えてみよう」

国際社会学科 山本直子講師は、日本に暮らす外国籍や外国にルーツを持つ人々の生活に関する研究を行っています。ゼミでは、国境を超えて移動する人々に焦点を当てて、人の移動が移住先の社会やその土地の人々、そして移住者自身にもたらす影響について学んでいます。

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今回の3年生ゼミでは、グループに分かれて、発表が行われました。テーマは①移民/日本在住の外国人、②難民です。それぞれ文献を参照し、データからグラフや表を作り、データからわかること、考察をまとめました。発表の仕方、質疑応答のマナーなど、今後社会人になるにあたって必要な事柄も合わせて学びを深めました。

日本でも外国人との共生に関連して、しばしば難民の状況が話題になっています。主に難民受入れの文脈でニュースを見ることが多いのではないでしょうか?

今回のグループ発表の中に、日本国籍者の他国への難民申請に関してまとめたグループがいました。カナダで日本国籍の同性カップルが難民認定されたニュースがあったように、数少ないながらも、難民として移住する日本国籍者が存在すること、主な受入れ先としてカナダ、ドイツ、アメリカ、オーストラリアが挙げられていることをデータから示し、その理由を次のように考察しました。

・政治および経済が安定しているため
・難民政策が整備されているため
・LGBTQ+に関する法整備がなされているため
・他国在住の日本国籍者が戦争等から逃れるため

日本の難民認定の基準や定義への議論が行われ、他国と比較して日本の難民認定のハードルが高いこと、カナダなど難民の受入れに積極的な国もあることを確認しました。難民認定では、事例から個人が特定されてしまうことを避けるため、事情が公にされないことが多いこと、政治的な事情のみでなく、LGBTQ+をめぐる生活環境が認定の際に考慮されることもあることが解説され、今後の調査や学習での注意点への理解が深まりました。

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<NEW!>スタディサプリ進路の「先生・教授」ページで山本直子講師の紹介記事が掲載されました。
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