乳児保育の授業で学ぶ、おもちゃを通じた保育の魅力
保育子ども学科の星順子准教授による「乳児保育Ⅱ」の授業では、3歳未満の子どもたちの発育・発達を理解し、養護と教育が一体化した保育の援助や関わりを学びます。今回の授業では、モンテッソーリの教具の特性を紹介しながら、おもちゃの制作を通じて、子どもとおもちゃの関係を考えました。
「ビー玉ころりん」というおもちゃを制作して、自分たちで作ったおもちゃで遊び、周りの友達同士で色々な遊び方を試しました。星准教授からの呼びかけで、ビー玉ころりんが2歳児くらいの子どもにとって安全であるかどうかを考える機会がありました。学生たちは、ビー玉の誤飲や破損によるけがの可能性を考慮し、おもちゃの安全性について議論しました。
この経験を通じて、学生たちはおもちゃに向き合い、しっかりとおもちゃを使う相手を想像することの重要性を実感しました。これは、授業の目的である「養護と教育が一体化した保育について認識し、具体的な援助や環境構成を検討できる」ことを具体的に体験する機会となりました。
学生からは、「1つのおもちゃを作るのにも、様々な視点から利点や危険性を考えながら、制作する大切さを感じた」という声が上がりました。また、「各自で試行錯誤しながら作り、その形の違いによって、動きが変わる様子は見ていて楽しめた」という感想もありました。
星准教授は「保育士には自分も楽しみながら、子どもの立場に立って人・物・事象をじっくり見て、柔軟に考え、工夫することが必要です」と、今後の学生たちの興味・関心の広がりと深まりに期待するコメントをしました。
今回の授業で取り扱ったビー玉ころりんが、8月1日のイベントで一緒に作れます。ご興味のある方はぜひお申し込みください。
地域の親子の子育て支援と、高校生の進路選択を支援するイベントとして、ゼクシィBaby おでかけParkと連携した「保育を知る夏の特別イベント」を開催します。このイベントでは、発達とおもちゃの関係の講話で星准教授、おもちゃ制作体験で幼児造形を専門とする三上慧准教授が登壇します。詳しくは、以下の記事からご覧ください。
https://www.toyoeiwa.ac.jp/daigaku/news/20230710-17799.html