横浜市・ヨコハマSDGsデザインセンター協力のもと、『地球規模問題/地球環境論』で特別授業を実施
6月21日(月)、国際社会学部国際社会学科の学科専門科目の『地球規模問題/地球環境論』にて、特別授業が行われました。
授業担当教員の国際社会学科 河野毅教授が司会を務め、横浜市温暖化対策統括本部 SDGs未来都市推進課長 黒田美夕起様、ヨコハマSDGsデザインセンター 総合コーディネーター 麻生智嗣様からご講演をいただきました。
履修者のほか、本学のコーヒープロジェクト(SDGsを扱う学生プロジェクト団体)のメンバーも加え、計36名の学生が参加しました。
授業は、地球温暖化問題、国境を超える課題などの地球規模問題とは何か、それに対する取り組みを考えながら、世界を読み解くことをテーマとしています。このテーマをより自分に関係のあることとして考えられるように、本学の所在する横浜市のご協力によって、学生はSDGsに対する理解を深めることができました。
今回の授業では、SDGs未来都市(※)である横浜市のSDGsに対する取り組みが紹介されました。横浜市は様々な側面を持つ複雑な都市であり、SDGsを推進するためには、行政・企業・市民、そして大学など様々な関係者の協力が必要であることが説明されました。その糸口として、SDGsに役立つノウハウを持つ企業と、地域的な課題を結び付け、課題解決を図るコーディネーターであるヨコハマSDGsデザインセンターが紹介されました。ヨコハマSDGsデザインセンターの麻生様は、企業等が持続可能な経営への転換や新たな顧客獲得、取引拡大を狙う『Y-SDGs』という認証制度についても解説されており、企業のSDGsに対する熱意が学生に伝わりました。
授業を終えた学生からは「今回の授業を通じ、世界→国→横浜市→私達として考える必要があることがわかった」「まだまだSDGsを知らない人達もたくさんいると思うので、私達若者が広めたい」「気軽に行えることを周りの人に伝えることや、他人事と思わずに身近なことだと意識を持つことが大切」などの感想がありました。
河野毅教授は、「学生達の身近な地方自治体である横浜市のSDGs推進活動の紹介は、社会人として飛び立つ学生達の課題意識を高めただけでなく、今自分は日常的に何が出来るかを考える機会となりました。世界が一つになり進めるSDGsの最終年まであと9年ほど。学生達自らの行動に期待したいと思います」と授業を振り返りました。
※SDGs未来都市は、内閣府地方創生推進室より指定される都市を指します。地方創生SDGsの達成に向け、優れたSDGsの取組を提案する地方自治体が指定されます。