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大学概要

学長室から

新年のご挨拶

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新年のお慶びを申し上げます。

皆さんはどのように2023年のスタートを切られたでしょうか。

2022年を振り返ると、2月のロシアによるウクライナ軍事侵攻は、国際秩序を大きく揺るがしただけでなく、世界経済を大混乱に陥れ、日本を含む各国・地域の物価高に拍車をかけています。10月には中国の共産党大会で習近平氏の三期目が決まり、今後一層の権力の集中と同国の強国化路線が進むだろうこと、米国では11月に中間選挙が行われ、共和党・民主党のねじれが確定し、米国内の分断がこの先さらに大きくなるだろうことが予想されます。日本を取り巻く東アジアでは、中国の人権問題や尖閣諸島周辺を含む領有権拡張の動きや北朝鮮の核開発とミサイル発射など、地政学的リスクが高まる中で我々は2023年を迎えたという事実を否が応でも意識せざるを得ません。

そのような不透明感や不安感が強く漂い、また新型コロナウイルス禍も終わりが見えない状況下において、高等教育機関としての大学が果たすべき役割は益々大きくなっているとの思いと強くしています。

さて、本学はキリスト教教育を通じて人格形成、人間形成を目的とするミッションスクールです。その柱とするものは「敬神奉仕」であり、これを実現するため大学では幅広いリベラルアーツ教育を展開しています。本学が目指すリベラルアーツは単なる教養ではなく、社会において活用することのできる実践リベラルアーツです。そして、学生に協働力を付けてもらうため学生主体に学修と活動を進めているところに本学の特徴があります。横浜市や地元緑区との地域貢献や地域連携等の様々なプロジェクトに学生が主体的に取り組むことで協働力、人間としての総合的な力を培ってもらう教育です。混沌として見通しがきかない2023年のスタートにあたり、このことを今一度かみしめて我々教職員もさらに一歩前進したいと考えております。

引き続き皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2023年1月    
東洋英和女学院大学
学長 星野 三喜夫  

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