学校関係全般について
教育の特色をあげてください
1)キリスト教主義のもと、人格形成を重んずる教育を行う学校です。神を敬い、人につくすという意味の「敬神奉仕」という学院標語を掲げています。自己実現のためにだけでなく、培った能力を他者のために生かす人に、という思いで教育を行っています。
2)英語教育に力を入れています。少人数制で、聞き、話し、読み、書く、の4技能を磨きます。中学1年生ではネイティブの教師による英会話の授業が週2時間あり、受験用の英語力の習得にとどまらず、英語圏の行事や文化を学び、生きた英語を身に付けることを目指しています。
英語で発信する力を培う特別プログラムも多彩です。中1はクリスマス英語劇および短い詩の暗唱、中2は自分の夢や尊敬する人物について自分で原稿を書いて発表するスピーチコンテスト、中3では詩や演説を暗唱するレシテーションと500ワード以上のスピーチなどが行われています。良質の英語に触れ、自ら英語で表現・発信する機会が学年に応じて用意されています。
カナダミッションによって築かれた英語教育は、今も新しい創意工夫を加えて継承されています。
3)卒業後の学び、仕事、生き方、将来の進路について考えを深めていくのが東洋英和の進路指導です。中学3 年から高校3年までの総合学習で「進路学習」を行っています。卒業後の学び、仕事、生き方、将来の進路について、学年に応じたプログラムを通じて考えを深めながら、将来の進路や目標をより明確にしていきます。単に有名大学の合格を目標にするのではなく、将来を見据え、自分の進路に合った大学選びを進めていきます。また、卒業生によるキャリアプログラムもあります。
キリスト教についてよく知りませんが、入学後の学校生活に影響はありませんか?
心配ありません。毎朝の礼拝や聖書の授業を通してキリスト教への理解を深めていきます。洗礼を強制するようなことはありません。ただし日曜日には、ご家庭の理解のもと教会に通うことを勧めています。
教会に行っていませんがだいじょうぶですか?
心配ありません。入学してからご家庭の理解のもと日曜日に教会に通うことを勧めています。どの教会に行くのがよいかは、学校で最寄りの教会を紹介します。
親の海外赴任または国内遠隔地への転勤に同行しても復学することはできますか?
退学時に再入学希望登録(登録料125,000円・登録時にのみ1回納入)ができ、国内の場合は高等部一年のI学期中に、国外の場合は高等部二年のI学期中に戻れば、再入学ができます。ただし再入学は、原則として退学日から3年以内です。授業料は月割で清算されます。
なお中学部で退学して、高等部に再入学する場合は、別途高等部入学金(330,000円)を納めていただきます。また再入学検定料は25,000円です。
転編入の場合は高等部二年4月始業時に在学していなければなりません。授業料は前後期に分けて清算されます。
授業・学習
中学・高校のカリキュラムを教えてください。
中高一貫教育を意識したカリキュラムになっています。中1~中2で基礎学力の強化が図られ、中3~高一で先取り学習や習熟度別学習が行われ、高二~高三で科目選択による進路別学習が行われます。進路学習(キャリア教育)は中学部3年から始まります。
普段の勉強はどのようにすればよいですか?
毎日の学習時間を確保して、授業の復習をしっかり行うことが大切です。宿題や提出物もきちんと仕上げましょう。必ずしも塾に通う必要はありません。大切なことは学習習慣をつけることです。
宿題は多いですか?
比較的多いです。英語は毎日宿題があります。
中学から高校へは全員、進学できますか?
基本的に全員進級できます。判定試験はありません。
中学生で塾に行く必要はありますか?
中学1年生では小学部からの進学者を中心に30%前後の生徒が週に1・2回苦手な教科を補うために通っているようです。しかし毎日の学習時間を確保して、授業の復習をしっかり行えば十分です。中学部では、指名制補習やチューター制もあり、必ずしも塾に通う必要はありません。高等部生の場合は、受験準備が始まる時期に80%近くの生徒が塾に通っているようです。
定期試験以外に試験はありますか?
中学部:学力推移調査
高等部:外部模擬試験
そのほか教科別では
英語:GTEC(ベネッセの英語検定。大学入試でもスコアを採用)を採用。中学部3年ではGTEC(basic)、高等部ではGTEC(Advanced)を受験。
数学:各定期試験の間に定着度を測るテストを実施。
国語:漢字や語彙のテストを実施
夏休みなどの長期休みに補習授業はありますか?
中学生の場合は、数学や英語では基準点に満たない生徒は指名されて補習が行われます。高等部二年と三年では長期休みに補習が行われます。特に高等部三年の場合は受験対策講座が開講されます。
また、これとは別に12月までに大学進学が決まった高等部三年生には1月に特別時間割が組まれます。
普段の授業についていけない場合、成績が悪い場合は何かフォローがありますか?
中学部1年生・2年生の数学と英語では定期テストで一定の基準を満たさない生徒を対象にチューター制学習支援プログラムがあります。週に1度卒業生によるマンツーマンの指導です。定期テスト終了後、次回の定期テストに向けて開講され、年度内に3期、各8回程度行われます。中学部1年生英語は夏休みに3日間の集中講座もあります。
また小テスト(含漢字、単語テスト)なども一定の基準を満たさない生徒には追試験が行われ、合格するまで何度でも呼び出されている姿が見られます。
昼休みや放課後の職員室や廊下では質問や補習をする生徒の姿も多く見られます。
また特に希望がある場合には家庭教師として卒業生を紹介します。
聖書の授業ではどんなことを学びますか?
聖書そのものの内容の他、学院標語の「敬神奉仕」の精神やキリストの生涯とその教え、世界の動きを理解するために必要なキリスト教の歴史を学び、聖書に基づいて行動するとはどのようなことなのかを考えていきます。
理数系に進みたいのですが、どのようなカリキュラムの工夫がありますか?
数学では、授業を代数と幾何に分けて行っています。中学1年次より検定教科書ではなく、系統立てた教科書「体系数学(数研出版)」を使用して、数学の楽しさを経験させながら指導をしています。2年次からは約20名ずつの少人数で授業をおこなっています。3年次からは高等部の内容も先取りし習熟度別の授業となり、アドバンストクラスを設けて大学入試を意識した演習も行っています。
中学部では理科の授業は、週4時間あります。理科1分野、2分野ともに、週2時間ずつあります。授業で習得した知識を、時間を空けずに実験で確認します。中学理科では、実験の回数を可能な限り増やし、様々な事象を自らの手で体験・確認できるようになっています。
また、中学3年次からは理科・数学ともに高等学校の教科書を使いながら学び、深く専門的な学習を先取りして行っています。これにより、大学への現役合格に向けて、より早く準備する事ができます。
英語教育について
入学してから英語の勉強はどのようにすれば、ついていけますか。塾に行く必要はありますか。
ご心配いりません。中1の英語は歌やゲームなど楽しいアクティビティから入りますので、自然な形で様々な英単語や表現に触れることができます。いつのまにか英語に慣れる生徒が多いです。
中学部1年次は6時間中2時間がネイティブの教師による会話の授業です。4月~9月までは小学部からの進学者と中学部からの入学者を別クラスとし20人弱の少人数制授業が行われています。また、後期から洋書の多読の時間を設けています。中学部3年次より習熟度別授業が行われています。教科書は高等部一年次の途中まで『Progress In English 21』を使用しbook3まで進みます(その後はクラウン)。
英語の授業では毎回課題が出ます。その課題はその日学習した内容の復習になります。一つ一つの課題に熱心に取り組む習慣が確立できれば何も問題はありません。また、普段から映画やドラマなど英語を楽しく聞く習慣を持つこともおすすめします。塾に行く必要はありません。担当の先生が分かるまで指導します。
小学部では英語の授業を行っていますが、小学部から進学してくる生徒についていけますか?
小学部から進学してくる生徒は、ヒアリングには慣れていますが、文法やライティングは、真面目にこつこつ勉強する中学入試で入った生徒の方が伸びる傾向があります。中学1年の前期は、小学部出身者と中学受験で入ってきた生徒を分けて、少人数クラスによる授業を行います。後期からは上記の分け方ではなく、クラスを2つに分けた少人数制となります。
勉強が遅れた場合、英語の学習は、どのように行っていますか。
お昼休み、定期試験前など補習を随時行っています。長期休みも補習を行っています。卒業生によるチューター制学習支援も効果を出しています。小テストや単語テストは、再試があり、合格するまで受けてもらっています。
英語が少し苦手かも、という生徒には基本的に先生が声をかけ、援助をしています。
帰国生で英会話ができます。または英検2級を持っていますので、小学部と一緒のクラスに入れませんか。また、習得した英語を活かせる機会はありますか。
小学部のクラスも内容・進度に違いはありません。テストもみな同じです。帰国生には課外英会話科の受講をおすすめします。(帰国生は中学1年生より受講可)
英検は、中学生でどのレベルまで取得できますか。また、高校での英語は、どんな資格のテストを受けていますか。どのくらいの学力に到達していますか。
中学生は準2級・2級の取得が多いです。高校生では準1級・1級に合格する人もいます。
中学3年生以上は、「聞く、読む、書く」の3技能を図るスコア型テストであるGTECを受検します。中3の平均点は525/660点くらい(全国平均約415前後)、高2は620/810くらい(全国平均約420前後)です。どの学年でも満点に近い結果を収めている生徒が複数います。ここ数年は留学や海外大学進学を考えている生徒が増えており、それぞれTOEFLの勉強に一生懸命励んでいます。
英語の授業の特色を教えて下さい。
英語科では、創立以来「世界で通用する英語能力の育成」を目標に掲げています。4技能をバランスよく身につけることを基盤として据え、将来国際的なコミュニケーションの場で自分の意見を発信できるよう、学習を深めています。
そのため、授業をデザインする際には、多読の実践、レシテーションコンテスト、グループでのディスカッション、プレゼンテーション、エッセイライティングなど、四技能を駆使した取り組みを展開する中で、互いのやり取りを含む活動により、生徒たちの英語力を鍛えていきます。
中学部ではプログレス21のBOOK1~3を使用しています。プログレス内の読み物(READ)は他の教科書に比べ語彙数も多く、学習内容もレベルの高いものとなっています。また、プログレスを通して、英語でアメリカやイギリスの文化や歴史を学習しています。発話やペアワーク、時にはゲームなど、様々な形で練習し、生徒たちが楽しんで新しい事柄を学習できるよう心がけています。
各学年英語で発表する機会もあります。中1は詩の暗唱コンテスト、中2はスピーチコンテスト(自分で書いたスピーチを発表します)、中3は著名人の演説をはじめとするレシテーションと500ワード以上のスピーチコンテストなどが行われています。良質の英語に触れ、自ら英語で表現・発信する機会が学年に応じて用意されています。
また、中学部1年の後期からは、音声を聞きながら一冊の本を読破していく多読(Extensive Reading)を実施しています。授業の最後の10分を使うプログラムですが、この時間を通して生徒たちは発音の矯正、英文を自然に読む力、書く力を培うことができています。
高等部では多岐にわたる教材を読むことにより、高度な英語力を身につけるだけではなく、文化、民族、科学、国際社会への関心や様々な角度から物事を検証し、論理的・客観的に思考する力を養うようなアプローチを行っています。例えば、"リーディング"の授業では、社会問題や環境問題などについて精読した後、英語でディスカッションを行い、自分の考えをまとめてエッセイを書いたり、グループプレゼンテーションを行います。また、Writing & Readingの授業ではテーマに従って、エッセイを年間で6本書くことにより、英文エッセイの構成を学び、英語で論文を書く基盤を築きます。
そして、ネイティブ教員が行う原書で英語の文学作品を読む授業では、作家のメッセージを受け止め、豊かな想像力を育んでいきます。さらに、英会話の授業も、ネイティブ教員が行い、口頭試問を行い、英語力をしっかりと把握しています。受験英語だけではなく、英語に対する総合力を身につけるようにしています。
ネイティブの教員について
現在専任教師が3名、非常勤講師が6名程です。
英会話の授業はすべてネイティブの教員が担当しています。定期テストは、一人ずつ口頭試問の形式でも行われます。
授業の時のみならず休み時間でも交流する機会に恵まれています。Englishroomではネイティブの先生たちと楽しいランチタイム企画もあります。
高校での英語は、どんな資格のテストを受けていますか。どのくらいの学力に到達していますか。
「読む、書く、聞く、話す」の4技能を図るスコア型テストであるGTECを受検します。2019年度の高1の平均点は955.7/1280点(全国平均722点)、高2は1011.3/1280点(全国平均771点)です。どの学年でも満点に近い結果を収めている生徒が複数います。英検(校内で受験)、IELTS、TOEFL 、TEAPなどの受験校についてもアドバイスします。
海外研修・留学
海外留学制度について知りたい。
高等部一年・二年生を対象に学校独自の短期留学制度があります。また、一定の基準を満たした高等部生には、単位認定留学制度が認められます。1年間の留学後には進級して元の学年に戻ることができます。中学部に留学制度はありませんが、中学3年生は夏休みのカナダ研修に参加できます。
短期留学制度の期間は12月下旬から4月上旬の間で約2~3ヶ月です。費用は留学先によって違います。(80万~170万)。現在公益財団法人東京都私学財団私立高等学校海外留学推進助成事業より1名につき50万円の助成金が支給されています。
6校の協定校に各3名以内、計 約12名の生徒が留学できます。希望者が多い場合は選考します。詳しくはこちら。協定校(2017年~)
- Abbotsford Christian School(加・ブリティッシュコロンビア州のプロテスタント共学校)
- Niagara Christian Community of Schools(加・オンタリオ州プロテスタント共学校)
- Great Lakes Christian High School(加・オンタリオ州プロテスタント共学校)
- St Aidan's Anglican Girls' School(豪・ブリスベン近郊の女子校)
- St Margaret's Anglican Girls School(豪・ブリスベン近郊の女子校)
- Lourdes Hill College(豪・ブリスベンのカトリック私立女子校)
海外研修の機会はありますか?
夏休みと春休みに短期の海外研修ができます。
寮生活をしながら現地の授業クラスにも入ります。ホームステイではホストファミリーや現地の方との交流を深めます。交流プログラムでは日本の文化や学校生活についてのプレゼンなども行います。
事前学習として、毎週水曜日のEnglish Room のlunch time English に必ず出席し会話の力をつけます。帰国後は生徒向けに報告会を行います。
カナダ研修
時期・期間:7月下旬~8月上旬の3週間弱
場所:カナダ、ニュー・ブランズウィック州マウント・アリソン大学(寮生活)
プリンス・エドワードに移りホームステイ
対象:中3、高一、高二 35名
費用:約70万円(一定の基準を超えた高校生には助成金が10万円)
オーストラリア研修
時期・期間:3月下旬~4月上旬の2週間
場所:オーストラリア ブリスベン
対象:高一、高二対象 約20名
費用:約45万円(一定の基準を超えた高校生には助成金が10万円)
学校生活
小学部出身者と仲良くできますか?
小学部からの生徒は全体的に明るい性格で、新しい友人を受け入れ、より多くの友人を作ろうとします。4月~5月は交わりを促すようなプログラムも組まれ、例年問題なく比較的速いペースで親しくなっていきます。卒業のときには、出身に関係なく生涯の友を得ていく姿が毎年見られます。日頃から担任はアンテナを張り、注意深く見守っています。もし万が一、友人関係で問題が生じた場合は、深刻な状態にならないように学年担任でチームを組み迅速に対応しています。
不登校やいじめにはどのように対応していますか?
万一そのような状況が起きた場合には学年団で対策チームを作り、必要に応じて、教頭、保健室、カウンセラーが加わり対応します。
クラブについて知りたい。
必修クラブ制度で、全員が必ずクラブに入ります。約30のクラブがあり、スポーツ系、ステージ系、文化系の分野に大きく分かれています。活発な活動をするクラブが多く、文化祭である楓祭は、クラブ活動の発表の場となっています。
クラブは全員が必修ですが、活動が充分に行えるように部員数を制限しているクラブもあります。中学1年次のクラブ登録時に希望者が多い場合には抽選を行うことがあります。ダンス部、ハンドベル部、茶道部などが抽選をする場合が多いです。
ピアノ科をはじめ、課外教室について知りたい。
ピアノ科、器楽科、オルガン科、華道教室、日本舞踊教室、英会話科(中学部2年生からから受講可、帰国生対象クラスは1年生から受講可)があります。ピアノ科はクラブとの掛け持ちが比較的やりやすいです。希望者が多い場合は抽選があります。
以下は費用です。すべて年額です。
ピアノ科 | 9万円(入会時費用5千円) |
器楽科 | 3万5千円~6万円(入会時費用5千円) |
オルガン科 | 6万円(入会時費用5千円) |
華道教室 | 6万円(入会時費用1千円) |
英会話科 | 8千円 |
日本舞踊 | 1万円(日本舞踊の扇代8千円別) |
校則、生活指導は厳しいですか?
守るべき「心得」としての規定はありますが、厳しいという程のものではありません。生活指導の基本方針は「反省して生活を軌道修正する方向に導き見守る」です。携帯電話については登下校時の緊急時に対応するために学校に登録することで持ち込みが許可されます。ただし、登校後、担任に預けます。校内および、登下校(緊急時を除く)での使用は禁止です。
在学生はどのあたりから通ってきますか?平均の通学時間はどのくらいですか?
例年中高部の生徒の平均通学時間は45~50分ぐらいです。
大学進学
大学進学状況はどのようになっていますか?
進学状況の詳細は学院HPに掲載されています。
系列の東洋英和女学院大学への進学率、推薦基準はありますか?なぜ進学者が少ないのですか?
進学率は5%前後。高等部3年生の9月、12月、3月に院内推薦の申込みがあり、基準を満たしていれば面接試験のみで進学できます。学部数や学科数が少なく高等部生の多様性のある希望進路に対応できないため進学者が少なくなっています。
大学受験指導はどのようにしていますか?
中学部3年生から高等部三年生まで年齢に応じた発展的な進路学習や個別相談など、担任、進路指導委員会によるきめ細やかな指導体制が整っています。また、卒業生の模試や学校での成績(特に英語)の推移と自分を比較することが出来るなど過去のデータの活用などもよく利用されています。
大学受験のための学習体制はどのようになっていますか?
高等部の選択授業により進路に応じた授業選択が可能です。
夏休みや放課後に大学受験のための補習はありますか?
受験対策講座や補習が行われています。また高等部三年では選択授業の中に、受験対策の授業が組まれています。高等部三年1月にも受験対策の講座が設けられます。
どのくらいの生徒が予備校などに通っていますか?
高校生になると塾に通う生徒が多くなり、高等部二年の秋からは大半の生徒が通い始めているようです。
防災対策・防犯対策
大地震に対して校舎の耐震性は大丈夫ですか?
校舎は1996年に竣工、1981年以降の耐震設計基準を満たしたSRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)、震度7の地震でも倒壊崩壊しないよう設計されています。現在の耐震基準を満たした建物です。廊下が広く、避難経路が確保しやすくなっております。また、ガラス飛散防止処理や什器転倒防止などの安全対策が徹底され、緊急地震速報の放送システムも設置されています。防災対策は、全員分の防災ヘルメットが設置され、備蓄食糧や飲料水は5日分を目標に現在3日分が確保され、防災毛布、防災トイレなど避難生活用品も用意されています。総合防災訓練は毎年必ず行われ、教職員は年次更新される「防災マニュアル」により災害対応を確認しています。
大地震が起きた場合学校ではどのように対応しますか?また、防災対策はどのようになっていますか?
防災体制が築かれており、それに基づき防災マニュアルが作成され、各教諭に防災時の担当等が周知されています。
校舎の耐震性が十分であり、什器転倒防止やガラス飛散防止、防火防煙対策が徹底されていますので、基本的に生徒は、保護者に引き取りに来て頂くまで学校で預かることになっています。また緊急地震速報が設置されており、震度4以上の地震で自動的に緊急放送が入るようになっています。避難訓練では緊急地震速報も使用して、大地震と火災を想定した訓練が欠かさず行われています。登下校時に大地震発生した場合を考え、生徒には通学路付近の広域避難所と自宅までの徒歩路を確認させて「生徒手帳」に印刷されている地図に記載することを指導しています。
非常食糧の備蓄や防災用品はどのようになっていますか?
落下物からの頭部の保護のため、各教室には全員分のヘルメットが用意されています。
備蓄食糧や飲料水は全校生徒および教職員の3日分が確保され、防災毛布や保温アルミシート、簡易トイレや防災トイレ、タオル、生理用品、懐中電灯など避難生活必要品と発電機、投光器、揚水ポンプなどが用意されています。
災害などの緊急時に、どのように子どもの安否を確認できますか?
緊急時の連絡はメール一斉配信システム「緊急メール」とホームページにて行います。緊急事態が発生した場合、まず各家庭に緊急メールを配信し、状況を速やかに連絡し、ご安心いただけるようにしています。通学時に緊急事態が生じた場合やメールや電話が使用できない場合でも、生徒と保護者、学校間で連絡がとれるように、本校専用の災害伝言板(CoCoねっと)も設置しています。学校生活における携帯電話の使用は禁止ですが、届け出により通学中、緊急時の使用を許可しています。また、都内私立学校間で各校生徒の避難状況を確認する「緊急避難校ネットワーク」に加入しています。
六本木の街は通学や学校生活に安全なのでしょうか?
繁華街の印象が強い街ですが、生徒の通学時間帯は比較的静かで落ち着いています。近隣には他にも学校があり、通学時間帯には警察や役所、地域が一体となって安全パトロールを行い、要所で通学を見守っています。放課後は街が賑わう前に下校できるように、やや早めの下校時間を設定しています。また校内には警備員が常駐し、24時間体制で危機管理にあたっています。防犯用監視カメラ、ナンバー式オートロックシステム、防犯ブザーなどの設備も整っています。
〔2011年3月11日(金)東日本大震災発生時の状況〕
14:46に震度5強の地震が発生。校舎に破壊はなく、生徒および教職員に一切被害は出なかった。地震発生当時、校内では生徒411名が在校しており、地震発生と同時に安全確保、落下物に注意等の緊急放送を行い、ヘルメットを着用させ、活動団体(クラブなど)ごと体育館に集合させ、点呼をとった。全員の確認がとれたため、緊急メール、電話等で保護者に連絡をとり、学校まで引き取りをお願いした。情報収集と細かい対応を指示するための対策本部が設置された。交通機関の混乱の情報を予想して、連絡が取れた徒歩通学の生徒のみを下校させ、その他の生徒はより環境の良い集会室に移動させて、今後の見通し(帰宅困難となるため学校に宿泊)と注意事項を伝えた。19:15に非常食・水・毛布を支給し、活動団体ごとに教室を割り振り宿泊となった。学校に到着したものの帰宅困難となった保護者の宿泊部屋も確保した。受付を設けて到着した保護者への対応を随時行った。
翌朝6:30の段階で143名が残り、その後適時に食事と水を支給し、15:50に無事に最後の生徒の引き取りが完了した。
保護者と学校の関係
保護者会は年に何回ありますか、どのような日程ですか?
4月下旬の土曜日に授業参観と保護者会を行っています。他に年に3回程度、平日午後に保護者会を実施しています。夏休みの最初に保護者面談を実施します。保護者と教師との懇談会も実施しています。
11月には、1週間の授業公開日があり、すべての授業を参観できます。
PTAの委員になった場合どのくらい関わるのですか?
PTA組織はありません。学校教育を支援しつつ、奉仕精神の向上など自身の成長をも促す母親による組織「母の会」があります。聖書の集い、クリスマス礼拝・祝会、講演会、楓祭でのバザー、校内外でのボランティアなど様々な活動をしています。母の会はお嬢様が中学部1年生から高等部2年生に在学している5年間で1回お当番が回ってきます。お当番は毎年、名簿順に回り各クラスで7名ほどが4月初めに指名されます。その7名のお当番の中から、母の会としてのクラス委員2名を互選します。高等部3年ではそれまでに役員、委員などを経験なさらなかった方たち全員が、再度、お当番となります。その中から委員2名を互選し、お当番と共に母の会に協力していただきます。母の会には、ハンドベル・コーラス・手話・テニス・コンピュータの5つのクラブがあり学年を越えて親交を深めています。父親の組織は後援会になります。
父親が学校行事に参加しているようですが義務ですか?
義務ではありません。父親の有志が、野尻キャンプサイトの開寮作業や、文化祭中の校内警備、クリスマス音楽会の高1音楽選択者との混声合唱や高三謝恩会での合唱を行っています。「父親有志の会」と呼ばれています。
担任の先生に相談したいときはどのようにすればよいですか?
学校に連絡を頂ければ、随時相談を受けています。
その他