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2020年7月 クラス礼拝<中学部1年>

東洋英和の一日は、朝の礼拝から始まります。

 講堂に集まり守る礼拝のほかに、月に1~2回「クラス礼拝」があります。クラス礼拝は、クラスごとに教室で行われます。クラスの宗教活動委員が聖書を読み、二人の生徒がお話しをします。

今日は中学1年生の初めてのクラス礼拝。こんなお話をしてくれました。

 

 

聖句 マタイによる福音書 22章 37節~39節

イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』 これが最も重要な第一の掟である。 第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』

 

お話

 先日上級生の方に傘を借りました。

 その日は友達2人と一緒に帰っていたのですが、六本木駅へ歩いている最中に雨が降ってきてしまったのです。その時折り畳み傘が1本しかありませんでした。小学部の校門の前で学校に戻るか、戻らず駅まで行くか相談していたら、上級生の方が通りかかりました。そしてその中の1人の方がさしていた折り畳み傘を貸してくれたのでした。

 その時の優しい上級生の方々に出会ったのが学院標語『敬神奉仕』について考えるきっかけになりました。

 敬神奉仕とは、神様によって自分が愛されていることを感謝し、自分に与えられた個性や素養によって周囲の人々を幸せにするという意味です。この上級生の方は、自然にさりげなく人の役に立とうとする、優しい声で話しかけてくれる、そのような方でした。私には、実際に傘がなくて困っている人が目の前にいたとしても「かわいそうだな」と思っても行動に移すことも優しく声をかけることもできないと思います。

 あの雨の日、尊敬できるような上級生、お手本となるような上級生の方に出会えました。東洋英和でキリスト教を学び、敬神奉仕をする心を養い、相手の気持ちを考えて、相手が幸せになれるようなことを自然に行動に移せるような人になりたいです。下級生のお手本になれるような人になりたいです。

 

 

聖句 ローマの信徒への手紙 12章 15節

喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい

 

お話

 今年は新型コロナウィルスの影響により、東洋英和も2ヶ月ほどはリモートの授業となってしまいました。リモート授業はわざわざ通学する必要もなく、勉強時間も全体的に早く終わり、自由な時間も多くなるので、正直ずっとリモート授業でもいいなぁと思ったこともありました。しかし私の思いは虚しく、学校は分散登校と言う形ではありましたが授業が始まりました。

 ところが学校が始まるとあっという間に私は学校に来るのが楽しくなり、登校日でない日がつまらなくて仕方ないほど、学校が楽しみになっていきました。私がそう思うきっかけになったのは、直接人と会い、顔を合わせて話すことの楽しさでした。自粛期間中は友達とメールなどの文面を通して話す事はありましたが、顔を合わせて話すのは家族とばかりでした。毎日顔を合わせて話すのが家族に限られてくると、言い争いをすることも増えていました。そんな中で始まった学校は話す人は初対面の人ばかりで緊張してはいましたが、それ以上に毎日いろいろな人と話せることの新鮮さ、ワクワク感が登校する私の背中を押していました。そして分散登校も終わり、全員が登校するようになると、クラスにはより活気が出て、また新たに初めて話す人もたくさんいて、今でも学校に来る時はワクワクしています。私は学校に来てたくさんの人と顔を合わせて話すことで改めて直接会って話すことの大切さ、楽しさを実感するとともに、明るく気軽に話しかけてくれた5組のたくさんの人の優しさを実感しました。

 せっかく顔を合わせて過ごすことができる今、喜びはみんなで分かち合って喜び、感情を共有し、打ち明けられるクラスになっていくといいなと思います。

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