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卒業生の活躍 1997.3卒 岩倉暢子さん

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 8月28日、石澤中学部長がNHKのスタジオを訪れました。待っていてくれたのは、高二と高三で担任をした岩倉暢子さん(1997年3月卒)。岩倉さんは高等部卒業後、多摩美術大学に進学し、大学卒業後NHKに入局。現在、映像デザイン部で数々の人気ドラマの美術を担当しています。2013年には連続テレビ小説「あまちゃん」の番組ロゴやセット、キャラクターのデザインで日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー準大賞を受賞されました。

 その岩倉さんが現在担当しているのが、大河ドラマ「いだてん」。この日は11月17日と24日に放送のインドネシアのホテルの場面の撮影が行なわれていて、休憩時間にお話を伺いました。

 

-「いだてん」の美術で特に力を入れていることは何ですか?

 映像も含めて結構資料が残っているので、史実を損なわずに「いだてん」ワールドの華やかな雰囲気を作ることや、出演者が躍動できる空間を作ることです。在学中は歴史が苦手で地理を選択していた私が、今こうして日本近現代史をやっているのは、とてもおもしろいです。

 

-これからの放送で注目してほしいところはどこですか?

 田畑は失脚してしまいますが、1964年の東京オリンピックは開催されるので、そこへの道のりを見ていただきたいです。また、今日の撮影で言えば、インドネシアに行ったことがない私たち美術スタッフが奮闘しているところを楽しんでいただきたいですね。

 

-今日のセットでは、バリの絵画が使われていますね。

 英和の小学部で美術を教えていらした山口孝子先生の作品を使っています。山口先生は画家としてはバリのワヤン(影絵芝居)を画題にされているので、私自身が小学部在学中に先生の個展で作品を見たことを思い出し、頭の中でセットのイメージができあがりました。先生もセットを見に来てくださいました。

 

-どんなときに一番仕事のやりがいを感じますか?

 見た方が話に没頭していたり、インターネットで盛り上がっているのを見ると、やってよかったな、うまく伝わったなと思います。そして、監督さんや役者さんが喜んでくださると嬉しいですね。美術の仕事は、読解力が必要です。監督が求めているものを台本から読み解くために、カメラマンや照明など、美術以外の担当者からも「読み方」を学んでいます。

 

-仕事で英和生と繋がることはありますか?

 15歳下の後輩が映像デザイン部に入ってきた時は、驚きましたが嬉しかったです。また、「花子とアン」の頃に、同じ部署の経理にも英和生がいることが分かりました。他にも、英和出身の出演者とスタジオの前で英和の話で盛り上がることもあります。

 

-英和生でよかったと感じるのはどんなことですか?

 ぶれないこと。何があっても芯まで折れないし、どこに行っても変わらない。でも、いい意味で頑固ではないというか、人の意見を聞いて変えることを全く厭わない。くよくよしないし、あっけらかんとしている。それは、先生方にも親にも認められて見守られて大きくなっているからだと思います。職場の英和の後輩たちも、人懐こくて天真爛漫で、みんなに可愛がられています。英和生の繋がりは切れないし、みんな英和が大好きだと思います。

 

-後輩へのメッセージをお願いします。

 やりたいことは死守してください!同時に、それでどうやって食べていくか、どうやって自分の足で立つかも大事ですね。もし、まだやりたいことが見つからなくても、今無理しなくて大丈夫です。いつか何か見つかります。

 

 岩倉さんの今後のますますの活躍を期待し、応援しています!

 

 美術の仕事に繋がった小学部生時代のことを振り返って岩倉さんが寄稿してくださった学院報「楓園」78号(2015年9月号)の「この人に聞く」は、こちらからご覧いただけます。

岩倉さんのデスク

「いだてん」のジャカルタのホテルのセット

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