2024/12/02

今月の聖句/礼拝報告

12月の聖句

天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。」

(ルカによる福音書第2章10節)

 今年は12月1日からアドベントです。アドベントは日本語で「待降節」と言います。
イエス・キリストが、この世界に来られたことを覚えつつ、救い主の到来を待ち望む期間です。学校では、12月のはじめが中間試験、高等部3年生にとっては最後の定期試験となります。アドベントと試験期間が重なりながら12月を始めるのです。
 自分自身を振り返ってみても、学生は試験を「恐れる」ように思います。もちろん、そのような試験への恐れが勉強に励む力になる可能性もゼロではありません。学びの本質からすれば、学びと恐れが結びつくよりも、学びと喜びが結びつくことが理想的ですが、試験ばかりは、そうもいかないのでしょう。恐れながら待つというのは、苦しいことです。
待つことに喜びを見いだせることが、この時期の待つことの意味を深めます。
 アドベントの意味は、ラテン語のアドベントゥスが語源で「到来」です。ここには、主イエス・キリストが再び来られることを待ち望むことをも含みます。クリスマスを迎える喜びだけではなく、神の出来事を思い起こし、平和と救いを求め、再びイエス・キリストの到来を待ち望むのです。争いが続く世界にあっても、深い喜びのうちにクリスマス、そして新しい年を迎えられるように祈りのうちに歩みたいものです。