2024/07/05

中1オリエンテーション

5月中旬、山梨県清里の清泉寮で、中1オリエンテーションを行いました。
八ヶ岳と南アルプス、富士山がきれいに見渡せる大自然の中で、東洋英和の建学の精神である「敬神奉仕」について学びました。
1日目はあいにくの雨でしたが、2日目、3日目と晴れ、2日目に行われたネイチャープログラムもおもいきり楽しむことができました。
聖書科の上野峻一先生による3回の講演「聖書に学ぶ」の中で、「尊厳の尊重」と「尊厳の侵害」についてのお話を聴き、聖書の伝える隣人愛とは何かについて深く考えることができました。
クラスで過ごす時間・プログラムも多くあり、クラスメイトとの絆を深める良いきっかけにもなったと思います。

石澤部長による開会礼拝の時の様子です。
いよいよオリエンテーションが始まります。

上野先生のお話を皆が真剣に聴いています。講演の後に各クラスグループに分かれ、「尊厳の尊重」と「尊厳の侵害」それぞれについて劇を考えました。いくつかの選ばれたグループが全員の前で自分たちの劇を披露しました。

清泉寮のお食事は大変美味しく、たくさんおわかりしました!

1日目の「クラスの時間」。
クラス毎に、事前に考えた企画(主にゲーム)を行いました!
どのクラスもとても盛り上がり、クラスの絆を深めることができました。

2日目はこんなに良い天気になりました!
景色が美しく、空気がおいしいです!

2日目のネイチャープログラム(自然体験プログラム)。
ネイチャーガイドの方と一緒に清里の高原に出て森を歩き、自然の美しさ、その不思議さを満喫しました。
森の中で横になって、普段は見ない角度からの景色を味わいました!

ネイチャープログラムで作成した、自然の アートたちです!

大自然の中での足湯&ソフトクリームは格別でした!

柿野中学部教頭による閉会礼拝。
3日間の締めくくりを行いました。


以下は中1オリエンテーションで学んだことを、代表の生徒が礼拝で報告しました。
以下はその文章です。

 

 5月の3日間、私たち中1は、清里にある清泉寮で23日のオリエンテーションを行いました。その中で、私は2日目のグループ発表までについてお話します。

 出発の日、天気は生憎の雨でしたが、みんなとても楽しそうにしていて、清泉寮までのバスの中は、にぎやかな笑い声に包まれていました。清泉寮に到着すると、まず開会礼拝が行われました。期待に胸を膨らませながらも、これからの3日間を無事に過ごすことができるように、神様に祈りを捧げました。礼拝では学院標語である「敬神奉仕」が書かれた聖書の言葉を聴き、石澤部長先生が神様の愛や、自分を愛することについてお話して下さいました。

 午後には、クラス毎に分かれ、様々なゲームを行い、親睦を深める時間をもちました。どのクラスも友達と笑い合い、協力してゲームを楽しむことで、仲間との絆がより一層深まったと思います。またゲームを通し、今まであまり話したことのない友達とも自然と会話が弾みました。

 夕食後には「聖書に学ぶI」の時間をもち「善きサマリア人」のたとえから隣人とは誰か、そして本当に正しいこととは何かについて学びました。私はこの学習を通し、誰かの隣人になること、そして、そのために自分にできることは何かを考えることの大切さを改めて感じました。さらに、オリエンテーション期間中の目標の一つとして、「隣人ゲーム」を行いました。このゲームは、3日間の間でくじ引きで割り振られた隣人に対し、何か1つでも力になることをするという主旨のもので、就寝準備になっても、その話題は絶えませんでした。

 この日は、クラスメイトとの交流が多く、仲間との時間を通して新しい発見や感動があり、クラスの絆が強まったと感じる、そんな一日でした。

 オリエンテーション2日目。前日の天気とは一変して、空は青く晴れ渡っていました。一日のはじまりには朝拝を行い、新しい一日に感謝し、神様に祈りを捧げました。朝食後に行った「聖書に学ぶII」では、前日に続き、尊厳について学び、グループに分かれて、それぞれの体験をもとにしながら、尊厳の尊重と侵害についての寸劇を、一つずつ考えました。

 昼食後の自然体験プログラムでは、森の中に入り、普段では体験できない自然を、五感を使い感じることができました。神様がお造りになられた自然の世界の素晴らしさや美しさ、不思議さを感じ、日常生活では気づかない新しい発見もありました。また、私たちを案内して下さったガイドの方々が、森の植物や動物などについての知識を教えてくださり、より一層プログラムを楽しむことができました。この体験を通し、私は身の周りの植物や動物、そしてこの自然をお造りになられた神様の偉大さを改めて感じ、学ぶことができ、とても貴重な良い経験をすることができたと思います。出発地点まで戻った後、近くのお店でソフトクリームを食べました。青空の下で仲間と食べるソフトクリームは格別で、みんな疲れを忘れ、笑い合っていました。

 夕食後のグループ発表の時間では、昼間考えた尊厳の尊重と侵害についての寸劇を、10組のグループが披露しました。どのグループも劇もとても素晴らしく、メンバーの創造力とチームワークを改めて感じました。私は、この劇を通し、自分の発言で誰かの尊厳を傷つけてしまうことの残酷さと、そのことを常に日頃から意識することの大切さに、改めて気づきました。このことを通し、これからも自分が誰かの尊厳を傷つけてしまわないようしっかりと意識していきたいと思いました。また、尊厳の尊重についても、劇の中で共感することも多く、みんなが楽しみながら学び合う、充実した時間を持つことができました。

 私はオリエンテーション2日目のキャンドルサービスからの礼拝報告をします。キャンドルサービスでは暗い中、キャンドルの火を隣の人と分かち合い、光がホール全体に広がった様子は感動的でした。火を見つめながら、お二人の先生と二名の代表生徒のお話を聞くと、とても落ち着いてきて心に響いてくるように思いました。

 小笠原先生はマルコによる福音書1228節から31節を読んでくださいました。そして先生は「私たちは神様によって選ばれ、お導きによって英和に入学できた。」とおっしゃいました。私は小学生の時にクラブや評議会など様々な場面で活躍する英和の先輩方にあこがれて英和に入りたいと強く思うようになりました。ですから、自分で行きたい学校を決めたと思っていました。でも本当は、神様が導いてくださっていたということを知り感謝の気持ちで一杯になりました。小笠原先生が読んでくださった聖句は「敬神奉仕」のもとになった箇所です。私が英和に入って頑張ってみたかったことの1つはみんなの役に立つ活動です。小学生の時はあまり活発ではなかったのですが、中学になったらみんなの役に立つことに取り組みたいと思い、4月にクラス委員に立候補しました。その時、「敬神奉仕」の言葉を大切にしたいとみんなに伝えたことを忘れないようにしたいと思いました。

 飯田先生はコリントの信徒への手紙1013節を読んでくださいました。先生はご自身の体験をもとにお話してくださいました。「目標を持ち、苦しいことやつらいことがあっても他人と比べないで、やればできると自信を持って小さな当たり前を積み重ねていくことが大切だ」と話されました。私はいつも苦しいことや嫌になってしまうことがあるとすぐに「もう無理」と言い、諦めてしまいます。そして最近はクラブの仮入部をして帰るのが遅くなって、宿題を終わらせるのも大変です。勉強の計画を立ててみても、予定通りできないことが多いと、クラブと両立できないのではないかと思ってしまいます。飯田先生がおっしゃった「小さな当たり前」という言葉がとても大切だと実感しました。

 今日はいいや、思ってしまうことがよくありますが、コツコツ努力することが大切だということを忘れないようにしていきたいと思いました。そして先生は「失敗を恐れずにたくさんのことに挑戦してください」とおっしゃいました。なので、大変そうなクラブにも挑戦してみようと思っています。「神はあなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練とともにそこに耐えられるよう、逃れる道も備えてくださいます」という聖句をつらい時に思い出せるようになりたいです。

 中1オリエンテーション最後の礼拝は柿野先生がお話しくださいました。ユダヤ人作家のレオ・レオニの絵本「フレデリック」と、ある母親がひきこもりだった息子が人に愛を与えていたことを息子が亡くなった後に気づいたという二つのお話をしてくださいました。そこから全ての人に神様は価値を与えてくださっているということを知りました。私はピアノがとても上手く弾けたり、英語ができる友達をみると、うらやましく思ってしまいます。聖書には「あなた方はそれぞれの賜物を授かっている」と書かれています。私はどのような賜物を授かっているのかまだ分かりませんが、神様が授けてくださっている賜物を見つけ、活かせる人になれるように英和の6年間の11日を大切に過ごしていきたいと思います。最後に、中1オリエンテーションを最初から最後まで守り、導いてくださった神様に感謝して礼拝報告を終わらせていただきます。