中学部鑑賞行事 日本舞踊教室
2013年12月9日(月)
毎年中学部では、中間試験最終日の翌日に鑑賞行事が行われます。今年度のⅡ学期の鑑賞行事は、『日本舞踊振興財団(財)』のご協力を得て、日本舞踊教室が行われました。日本舞踊に関わる卒業生の皆様に早くから準備をしていただき、素晴らしい鑑賞行事となりました。舞踊とそれを引き立てる演出や舞台効果は素晴らしく、日本舞踊が総合芸術であることがよく分かりました。舞台効果には中学2年生や教 師、設備や用務といった方々が加わり、見事な舞台を作りあげました。鑑賞するだけでなく、皆で作り上げる喜びを感じることができました。
舞台のトリを努めてくださった人間国宝の西川扇藏氏 の舞踊は、極めてなめらかでぶれのない身のこなしと、指先までに渡る繊細な手の表現が息をのむほどに見事でした。日本舞踊の奥の深さ、素晴らしを堪能することができました。
様々な国の人々と交流する世の中だからこそ、日本人としてしっかりと自国の文化を理解し、紹介していかなければいけないと思います。日本文化の素晴らしを感じるよい機会となりました。ご協力頂きました皆様、有り難うございました。
【プログラム】

幕開けは、課外日本舞踊教室の生徒達による「菊づくし」です。

長唄、三味線、鳴物の実演をそれぞれして頂き、邦楽器の特徴を学びました。

日本舞踊振興財団の西川祐子さんは、東洋英和の卒業生です。西川さんより、扇子の使い方を教えて頂きました。

中学1年生による「扇子で花を咲かせましょう」です。綺麗に咲きました。

11月と12月の二回に分けて日本舞踊ワークショップが行われました。その参加生徒が、舞台上で「藤の花」を踊りました。

第2部の「鷺娘」の冒頭の幻想的なシーンです。蛇の目傘をさした白無垢姿の鷺娘がたたずんでいます。 恋に悩む女の苦しい胸のうちを踊りはじめて、恨みの心を見せます。

がらっと変わり、赤い町娘の姿で華やかな恋心を表現します。

姿はまた変わり、蛇の目傘を手にして乙女心を表現します。

恋に迷った娘は白鷺となり、地獄の責めの苦しさに羽をはばたかせて苦悩します。
中村梅彌さんの美しい見事な舞踊に魅了されました。

人間国宝の西川 扇藏 氏 の舞踊に皆の視線が釘付けになっていました。