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2013年度 中学部鑑賞行事 朗読劇鑑賞

2013年6月7日(金)

朗読劇『父と暮せば』

作  : 井上ひさし
演出: 河田園子(演劇企画JOKO)
出演: 西本裕行(劇団昴)
     吉田直子(劇団昴)

中学部では1学期中間試験が終わり、今年も花の日礼拝の後で鑑賞行事が行われました。

今年度は、有志の会のお力添えで,朗読劇「父と暮せば」を鑑賞することができました。「父と暮せば」は"言葉の魔術"と称された井上ひさし氏の戯曲です。戦後の広島で、父をはじめ愛する人々を原爆で亡くし、独り生き残った後ろめたさから自らの幸せを拒否して生きる娘と、そんな娘に幸せになってもらいたいと思う父が幽霊となり彼女の恋を懸命に後押しするという物語です。
父親役の西本裕行さんと娘役の吉田直子さんによる二人芝居は、大変感動しました。父娘の思いが交錯する中で、クライマックスでは、次第に互いの心の底にしまわれた本当の気持ちがはき出されるようになります。生徒たちは食い入るように聞き入り、涙する生徒もおりました。

朗読劇『父と暮せば』を通し、多くの人の命を奪い、残された者の体を蝕み、魂さえも傷つける原爆の恐ろしさを痛感しました。そしてこの恐ろしい原爆が落とされるきっかけとなった戦争を二度と起こしてはならないと強く思いました。近隣の国々との関係の悪化、悲惨であった戦争への意識が薄れ始めている今だからこそ、このような機会を持って、過去の過ちへの思いを新たにし、継承していくことの大切さを感じました。

娘しか気配を感じることができない父との会話を、西本さんと吉田さんはこのように演技されました。その中には、思わず笑ってしまうような場面もありました。

父とは対照的に、一人残され生きる娘を演じる吉田さんの演技が印象深かったです。

劇が進むにつれ,娘がなぜ幸せになることを拒み続けるのか、その理由が次第に分かってきます。

クライマックスでは、それぞれの思いが心からの叫びとなりました。

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