キリスト教教育
現代にこそ真に求められるキリスト教の精神。
神から愛されていることを知ることこそ、人を愛することの出発点です。
また、この出発点はどんな時にも目標に向かって一歩踏み出す勇気を与えます。
心のお弁当~今月の聖句とお話~
「主の救いを黙して待てば、幸いを得る。」
(哀歌第3章26節)
沈黙すること、待つこと、私たちはあまり得意ではないかもしれません。日本人は行列が苦にならないと言われます。デパートのセールや有名なレストランでの長蛇の列を平気で並ぶことができるようです。けれども、その姿はスマホを片手に別世界との対話を繰り返しています。少しの時間でいいから心も口も静まり、ひたすら待つことに集中してみてもいいでしょう。今月は教会の暦では、受難節です。イエス・キリストのご受難を覚えながら過ごす日々です。黙して待つことの深い意味に気づく時でもあります。2022年度を終えて新しい年度への準備と出発の季節、神の喜びと希望への歩みを黙して待ちたいと思います。
キリスト教教育の象徴ともいえるのが礼拝です。礼拝には毎朝の礼拝の他、イースター音楽礼拝やクリスマス礼拝、花の日礼拝など、キリスト教の暦にそったものがあります。礼拝で神を讃美すると共に、日々読まれる聖書とお話を通して私たちがどのように生きるべきか、さらに変えられないものを受け入れる心の静けさ、変えられるものを変える勇気、その両者を見分ける知恵が育まれます。

生徒礼拝
遠隔授業期間の礼拝動画
毎朝礼拝動画を配信していました。心を整えるのにぴったりな動画になっています。
ディアコニアは、ギリシア語で「人に仕える」という意味です。この活動は、学院の標語である「敬神奉仕」のなかでも「奉仕」を実践するために必要な知識や技術を身につけることを目的としています。年間7回~8回金曜日の放課後や木曜日のホームルーム時に活動します。点字・車椅子の体験学習、施設訪問、目や耳の不自由な方々のお話、ビデオ学習、ブラインドサッカー体験をはじめ様々な経験を通して、助けを必要としている人の立場に立って、共に生きることを学びます。

クラブボランティア
高校生をリーダーに自主的な活動をする各クラブが、その特色を生かした奉仕活動を展開するのがクラブボランティアです。自分にできること、得意なことを生かし、誰かの役に立つ経験をすることで自信を持ち、他者を思いやる気持ちを育てます。


東洋英和のキリスト教教育を通して、ありのままの私たちを愛してくださる神に出会うことでしょう。その出会いは、人を愛する心を育むだけでなく、「何があっても神が最善に導いてくださるから大丈夫」という人生の土台を築き、希望をもって未来に進む勇気を与えると思います。それらは在学中だけでなく、卒業後も皆さんを輝かせるものとなるでしょう。
聖書科|高橋貞二郎先生