説明会・公開行事

【生物部】生き物紹介②

生物部では様々な生き物を飼育しています。可愛い仲間たちを紹介します。

第1回のカメ子(ギリシャリクガメ)に続いて、第2回はウーパールーパーです。

 

~ ウーパールーパー ~

 現在、黒色が1匹とピンク色が2匹の計3匹のウーパールーパー(アホロートル)を飼育しています。

 黒色の個体(ウパパ)は飼育を始めた頃は10cm程でしたが、今では約20cmまで成長しました。エサを見つけるのが苦手で、ピンセットでエサを口元までもっていかないと食べてくれない貴婦人みたいなところがあります。エサを必死に食べようとして間違えてピンセットに喰らいついたり、おでこにエサがのっても気が付かないなど、ちょっと不器用なところが魅力です。

 もう2匹はピンクの個体(名前は募集中)は、変態実験のために購入しました。両生類の多くは幼生の期間はエラで呼吸し、成体になり陸に上がり肺呼吸に切り替えます。それに対して、ウーパールーパーは成体になってからも水中で暮らし、エラで呼吸をします。ウーパールーパーはいわば「赤ちゃんのまま大人になってしまった生き物」で、こうした形態のことを「幼形成熟(ネオテニー)」といいます。これには変態を促進するホルモンの分泌が深く関係していることが知られています。そこで、生物部ではウーパールーパーに人為的に変態促進ホルモンを投与してトレードマークであるエラを消失させる実験に取り組んでいます。夏に数回にわたって、ホルモンを投与しましたが、写真の通り、まだ立派なエラがあります。現在はコロナ禍で実験が中断していますが、今後は水位を下げる、投与するホルモン濃度を高める、量を増やすなどの実験に取り組む予定です。

エサを待つウパパ

すぐ近くにエサがあるのに気が付きません・・・

立派なエラ(顔の横の左右の3つのフサフサ)は今のところ健在です。

エサを待つウパパ

すぐ近くにエサがあるのに気が付きません・・・

立派なエラ(顔の横の左右の3つのフサフサ)は今のところ健在です。

前のページへ戻る
TOP