2015年7月 花の日訪問報告<中学部1年>

聖書 ヨハネの手紙一 4章11~12

愛する者たち、神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、わたしたちも互いに愛し合うべきです。いまだかつて神を見た者はいません。わたしたちが互いに愛し合うならば、神はわたしたちの内にとどまってくださり、神の愛がわたしたちの内で全うされているのです。


 これから、中1ディアコニア活動花の日訪問の報告をします。

 6月9日は、花の日礼拝で、YWCAの会長の俣野尚子さんのお話を伺いました。その時、おささげした花を花束にして、それぞれが持ち、高齢者の方々の施設を訪問しました。

 グループは7つに分かれ、引率の先生と共に出かけました。私の1年2組前半のグループは、3人の先生に引率していただき、「老人保健施設ルネサンス麻布」を訪問しました。私は、高齢者の方々にお花を届ける行事ということで、花の日訪問をとても楽しみにしていました。一方、私は、高齢者の方々が住んでいらっしゃる施設に行ったことがなかったので、期待と不安が入り混じった気持ちで、花の日訪問当日を迎えました。

 まず、施設に入ると、施設の方々が笑顔で迎えくださり、少しほっとしました。そこからエレベーターで上の階へ上がり、施設の方々がお見えになるのを待ちました。あいさつを交わし、歌を2曲プレゼントしました。歌った曲は、「いつくしみ深き」と「ふるさと」です。ロングホームルームや音楽の授業で練習した時のことを思い出し、気持ちを込めて歌いました。この時、笑顔で一緒に歌ってくださり、とてもうれしかったです。また、歌い終わった時には、たくさんの拍手をしていただきました。私は、「来て良かったな」と思いました。歌が終わった後は、各自が持ちよった花束をプレゼントしました。とても喜んで花束を受け取り、にこにこしながらお礼を言ってくださったので、「うれしい」と感じました。歌の後は、高齢者の方々との交流がありました。交流といっても、祖父や祖母とぐらいしか高齢者の方と話したことがない私は、始めはとまどっていました。でも、施設の方が「こんなこと、めったにないので、施設のおじいちゃん、おばあちゃんは喜んでいます。あいさつだけでもいいので、声をかけてみてください。」とおっしゃったので、少し緊張しながらも、声をかけてみました。いざ話してみると、意外と話がすすみ、一人だけではなく多くの人に話しかけることができました。ただ相づちを打つだけでも、楽しそうに話をしてくださったので、勇気を出して話しかけてみて良かったと思いました。中には、「娘やいとこが東洋英和の卒業生」という方もおり、親しみを持つことができました。

 あっというまに、交流時間が終わり、いよいよ花の日訪問も終わりに近づいてきました。グループの司会者が感謝の言葉を述べ、「ごきげんよう。」とあいさつをして、終了となりました。皆様が拍手をしながら温かく笑顔で見送ってくださったのが、うれしかったです。そして、施設の方々にもお礼を言い、施設を出ました。もう高齢者の方々と交流する前の少し不安な気持ちは消えていて、少しでも役に立つことができ良かった、という清々しく満たされた気持ちになっていました。帰り際に、高齢者の方々が作ってくださった折り紙の工作を受け取りました。とても丁寧に出来ており、優しさを感じました。

 私が今回、花の日訪問で発見したり、感じたり、強く印象に残ったことは、大きく分けて二つあります。一つ目は、交流したある高齢者の方にかけていただいた言葉です。その方は、私の手を握って、「がんばって勉強して、夢をかなえてね。」と励ましの言葉をかけてくださいました。私は、とてもうれしく思い、「ありがとうございます。がんばります。」と答えました。この言葉を言ってくださった方は、なにげなく言っただけかもしれませんが、私にとっては、勇気づけられ、心に残った言葉でした。二つ目は、「隣人愛」です。高齢者の方々と交流する時、施設の方もおっしゃっていたのですが、見た目は明るくふるまっていても、本当はとてもさびしいのだ、ということを知りました。確かに、多くの人が家族と離れてこのような施設に入っているわけですから、心細いと思います。だからこそ、私達のようなものでも会いに行き、思いやりをもって接して、少しでも元気づけてあげなくてはいけないと思います。

 1時間もないくらいの短い時間でしたが、高齢者の方々がいらっしゃる施設への訪問という初めての体験だったので、学ぶことが多く、新鮮でした。今回の花の日訪問が少しでも、高齢者の方々の役に立てたならうれしいです。また、今回学んだ「隣人愛」を神様の御心にかなった形で日常に生かされたら、と思います。

 最後に、準備してくださった先生方、施設の皆様、引率してくださった先生方、そして、始めから終わりまでどんな時も私達をお守りくださり、導いてくださった神様に感謝して、花の日訪問の報告とさせていただきます。

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