コロンビア大学キャロル・グラック教授による周年記念講演会を行います(学内限定)
2019/10/03
東洋英和女学院は2019年に学院創立135周年、大学開学30周年を迎え、11月6日の学院創立記念日にコロンビア大学のキャロル・グラック教授をお迎えし、記念講演会を行います。 ※参加者は会場の都合により、本学学生、教職員を主とする学内者に限られますが、記念講演会の報告は学院広報誌「楓園」等にて、後日皆様におしらせいたします。
◆キャロル・グラック教授招聘にあたって
今般、米国コロンビア大学ジョージ・サンソム教授職にあるキャロル・グラック教授を招聘し、「世界を変える女子教育」をテーマとする御講演を賜ることとなりました。私ども東洋英和女学院が創設された19世紀後半は、広く欧米においても女子に対する近代的な高等教育の必要が叫ばれた時代でした。では、どうしてそのような関心が国際的に澎湃(ほうはい)として沸き起こったのでしょうか。そしてそれは、その後にどのような展開を辿り、現在に至っているのでしょうか。また、女子教育の現状やその抱える課題は、これまでの歴史的なプロセスとどういった関連があるのでしょうか。これらの疑問を考えることは、そのまま東洋英和女学院の未来を考えることにつながります。講演会を学生・全教職員を対象として開催する所以です。
日本近現代史の世界的泰斗であるグラック教授は、ご自身が女子大出身であり、このテーマで御講演を賜るには最適の方であると確信しています。先生の母校ウェルズリー大学の創立は1870年、そのミッションは「世の中に変化をもたらす女性に優れたリベラルアーツ教育を行うこと」、そしてスクールモットーは「仕えられるためではなく、仕えるために」です。「敬神奉仕」を掲げる東洋英和との親和性を強く感じるところでもあります。
東洋英和女学院大学
学長 池田 明史
◆記念講演 「近代日本における女子教育と東洋英和」
<基調講演>
キャロル・グラック コロンビア大学歴史学部教授
「世界を変える女子教育: Educating Women, Changing the World」
<パネルディスカッション>
「そして、東洋英和の役割: グラック教授とOGが語り合う」
パネリスト
キャロル・グラック コロンビア大学歴史学部教授
彦谷貴子 コロンビア大学政治学部准教授(1986年高等部卒)
村岡恵理 作家(1986年高等部卒)
◆特別講師:キャロル・グラック教授
コロンビア大学歴史学部教授(ジョージ・サンソム教授職※)。専門は日本の近現代史、国際関係史、歴史の記憶。主要著作はJapan's Modern Myths: Ideology in the Late Meiji Period (Princeton University Press, 1985)。最新の著作に、『戦争の記憶:コロンビア大学特別講義―学生との対話―』(講談社現代新書、2019年)、『歴史で考える』 (岩波書店、2007年; 2020年に改訂文庫版を出版予定)などがある。 アジア学会元会長。現在はコロンビア大学のグローバル思想委員会の委員長を務める。
※Sir George Sansom (1883-1965)は、英国人外交官であり日本史家、1940年代にコロンビア大学東アジア研究所の初代所長となる。ジョージ・サンソム教授職は、サンソム氏の業績を記念して創設された教授職。