学院概要

東洋英和の歴史

132年間の新しい教育への積み重ねが、伝統ある校風を作り出しました。

本学院は、カナダ・メソジスト教会(現在のカナダ合同教会)婦人伝道会社から派遣された宣教師ミス・カートメルにより1884(明治17)年、麻布鳥居坂に設立された東洋英和女学校にはじまります。

欧化主義に対する反動、国家主義の台頭、太平洋戦争下での圧迫といった苦難の時代もありましたが、キリスト教を礎とした学院の姿勢は一貫して変わることのないものでした。こうして学院の伝統と校風は時代を貫き脈々と生き続け今日に至っています。

開校時の生徒は2名でしたが、現在では高等部以下幼稚園まで1860名、大学・大学院2400名、総計約4260名の在籍者を擁する学院に発展しました。

1884明17東洋英和女学校開校
1888明21幼稚科(小学部の前身)を設置
1905明38長野県上田の梅花幼稚園を実習園とし
上田保姆伝習所(短大保育科前身)開設
1914大3東洋英和女学校附属幼稚園設立
1919大8東洋英和女学校附属保姆養成所を開設
1927昭2校章、制服を制定
1928昭3標語「敬神奉仕」および校旗を制定
1934昭9校歌制定、創立50周年記念式典挙行
1946昭21戦時中使用の「東洋永和」の名称を「東洋英和」に復す
1947昭22新学制実施により、東洋英和幼稚園、および東洋英和女学院小学部、
中学部、高等部、保育専攻部と名称変更決定
1950昭25保育専攻部を改組し、短期大学保育科を開設
1954昭29短期大学に英文科を増設
1959昭34軽井沢追分寮完成
1970昭45野尻キャンプサイト完成
1973昭48短期大学付属かえで幼稚園開設
1984昭59創立100周年記念式典挙行
1986昭61短期大学を横浜校地に移転、国際教養科を増設
1989平元大学を横浜校地に開設、人文学部を設置
1993平5夜間大学院を六本木校地に開設
1995平7大学を改組し、人間科学部と社会科学部の2学部とする
短期大学を大学短期大学部と名称変更
1997平9大学人間科学部に人間福祉学科を増設
生涯学習センターを開設
1998平10大学短期大学部を廃止
2009平16大学開学20周年記念式挙行。学院創立125周年記念式典挙行
2014平26学院創立130周年記念式典挙行。東洋英和幼稚園100周年
初代校長ミス・カートメル愛用の聖書

初代校長ミス・カートメル愛用の聖書

明治時代の西洋料理の授業風景

明治時代の西洋料理の授業風景

昭和初期の東洋英和幼稚園

昭和初期の東洋英和幼稚園

長野彌先生の幾何の授業風景(1940年代)。長野先生は戦後院長として新体制の基礎を築いた

長野彌先生の幾何の授業風景(1940年代)。長野先生は戦後院長として学院発展の基礎を築いた

I.S.ブラックモア写真 I.S.ブラックモア

−1900年完成の木造校舎が、建築中に台風で2度にわたり倒壊した時、生徒や教職員につぎのように語り、励ましました。−
「雨の後に虹は出ます。恵みの虹を信じましょう。」

1863−1942 校長を四度務め、40年間在職。徹底したピューリタン的信仰による教育を授け、「厳しい中に自由がある」を教育理念とした。文部省訓令十二号によるキリスト教教育の危機を切り抜け、学院の体制を整備、形成した。英和の高等科が東京女子大学に合併した際、同大学の理事長を務める。また永坂孤女院や興望館の事業に携わり、社会事業の拡充、実践に努めた。

大江スミ 大江スミ写真

自分は幼少の折東洋英和でうけた教育が私の一生涯を支配していると思う。学生生活中に学びつつ社会事業にたずさわり働かされたと云う事が今日の自分を作り上げてくれた。

1875−1948 1894年東洋英和女学校卒業。日本における家政学の第一人者として、研究と同時に全国の女学校における家事教育者育成のために尽力した。『三ぼう主義』『応用家事教科書』を著す。自らの理想とする家政教育を行える学校として東京家政学院を創立。東洋英和女学校同窓会長、商議員をも務めた。

村岡花子写真 村岡花子

教育とは単なる知識の伝達ではなく、知識を獲得するための勉強、また一つのものを創作していく過程においてその努力と研究の中に、無限の喜びを発見し得る感受性の育成であると、私ははたちの若い心に深く思った。……あの麻布の学校時代に受けたものが私のものの考えかたの根底をなしているらしい。

1893−1968 1913年東洋英和女学校高等科卒業。在学中、同級生の柳原白蓮の紹介で佐々木信綱門下に入る。師からの紹介で出会った同窓の片山廣子から文学的にも精神的にも多大な影響を受けた。戦後は政府の各種委員や文化団体の役職を歴任。童話集『たんぽぽの目』のほか、モンゴメリの『赤毛のアン』シリーズの翻訳など、多くの作品を残した。

ヴォーリズ設計の校舎(1933年落成) 大正期の東洋英和女学校 (左)ヴォーリズ設計の校舎(1933年落成)とガス灯
(右)大正期の東洋英和女学校