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臨床心理学領域における教育と研究の特色

 心理学的な対人援助に関する教育研究のために、臨床心理学領域が設けられています。臨床心理士資格を持つ教員6名(うち研究指導担当6名)は、他の人間科学領域専任教員と非常勤教員や専門相談員の協力を得て、臨床心理学の教育と研究に取り組んでいます。
授業は、平日の夜間と土曜日の他に、一部は平日(木曜)昼間にあります。その他の曜日の昼間に、病院や教育相談所等での学外実習が行なわれます。
所定の資格課程科目を修得することによって、修士課程修了後、国家資格「公認心理師」受験資格および「臨床心理士」受験資格を得ることができます。
なお、(財)日本臨床心理士資格認定協会による「臨床心理士」認定試験受験資格取得のための第1種大学院の指定を受けています。
※公認心理師受験資格取得には、大学院入学前に四年制大学等で公認心理師法に定める所定科目の単位修得が必要です。
具体的には、次のようなことが本学教育の特色及び留意点としてあげられます。

  1. 本領域在籍生は、臨床心理士になるために、2年間で心理療法・カウンセリングと心理アセスメントの理論と実践を基礎から体系的に学んでいきます。実践を深めていくための学びとして、カウンセリングや心理療法に関しては、力動的心理療法、来談者中心療法、プレイセラピー、箱庭療法、ブリーフセラピー、臨床動作法、催眠療法、またイメージ・夢・絵画を通じた援助について、あるいはロールシャッハ法やWAIS等各種心理アセスメントについて、それぞれ臨床実践経験の豊かな講師陣が充実した教育内容を展開しています。援助の対象としては、子どもから高齢者まで、さらに医療臨床・教育臨床・産業臨床など広範囲をカバーしています。とりわけ臨床実習教育・訓練の充実した大学院として、高く評価されています。

  2. 附属の心理相談室では来談者が多く、実習教育のための『心理相談室紀要』が充実しています。そこでの心理臨床活動が義務とされ、各自が継続面接のケースを担当するように指導されます。学生には紀要論文の投稿が求められます。

  3. 毎週木曜日には、15:20から20:00まで必修の授業を行っています。特に修士課程および博士後期課程のすべての学生に参加が義務づけられている合同カンファレンスでは、積極的なディスカッションが行われています。

  4. 平日の昼間を利用した学外諸施設(大学病院・総合病院・クリニックや教育相談機関など)で修士1年では週に1日、2年では週に2日の臨床実習をしています。実習費として、年間30,000円を徴収します。

  5. 心理療法に関する、学外での個人スーパーヴィジョン(自己負担)が義務づけられています。

  6. 学生の自主的な研究活動を奨励しており、教員の援助を得て、「マインドフルネス研究会」「心理アセスメント検討会」等の諸活動が活発です。
    「マインドフルネス研究会」は、港区との共催で体験講座を開催しています。

  7. 本学院生と修了者、さらには他大学院生や専門家及び関連職種との交流と研鑽を目的に研修会や講演会を開催しています。

  8. 臨床研究をさらに進め、臨床心理士の中の指導者となる者を育成するために、博士後期課程を設置しています。ケースカンファレンスの運営を博士後期課程学生が担当するなど、修士課程学生と博士後期課程学生との協力的な関係が成立しています。

  9. 修了生の進路としては、教育相談室、スクールカウンセラー、大学学生相談室などの教育関連、クリニックや病院などの医療関連、企業のメンタルヘルス部門など産業関連などにわかれています。地域の総合相談機関や、国家公務員の心理職として活躍している修了生もいます。

  10. 臨床心理学領域は、社会人や企業等のニーズに応じた実践的・専門的なプログラムとして、2016(平成28)年に「職業実践力育成プログラム(BP)」として文部科学省から認定されました。

本大学院修了生の臨床心理士試験合格状況

年度 本大学院修了生 全国平均
2001年度 100% 68.8%
2002年度 100% 72.4%
2003年度 90.5% 64.0%
2004年度 92.9% 61.2%
2005年度 75.00% 63.5%
2006年度 92.3% 65.5%
2007年度 90% 68.9%
2008年度 70.6% 65.5%
2009年度 78.6% 62.3%
2010年度 76.5% 61.3%
2011年度 86.7% 60.6%
2012年度 92.9% 59.1%
2013年度 62.5% 62.4%
2014年度 84.6% 60.4%
2015年度 62.5% 61.8%
2016年度 83.3% 62.9%
2017年度 80.9%