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2014年度 国際ユース作文コンテスト最優秀賞

五井平和財団・UNESCO 主催

2014年度国際ユース作文コンテスト最優秀賞授賞式

 

2014年度国際ユース作文コンテストの最優秀賞である文部科学大臣賞の授賞式出席のため、2014年度五井平和財団フォーラムに出席しました。国際ユース作文コンテストとは、21世紀が始まった2000年度より続けられている国際的な作文コンテストです。今年度の募集テーマは「地球市民としての役割」で、151カ国より、13,635点の応募がありました。その頂点となる作品に授与される文部科学大臣賞を、日本人として初めて、本学院高等部3年生、髙橋 里奈さんが受賞しました。授賞式の模様と受賞作品をどうぞご覧ください。

 

五井平和財団と五井平和財団フォーラム

五井平和財団フォーラムでは、五井平和賞の授賞式が行われます。五井平和賞とは、教育・科学・文化・芸術等の分野から、人類社会の真の平和と調和をもたらす上で、顕著な功績があり、五井平和財団の基本理念・原則である『生命憲章』と同じ方向性を持つ個人や団体を顕彰する目的で設けられた賞です。今年度は、京セラ名誉会長 稲盛 和夫氏が受賞されました。詳細は、以下URL、『五井平和財団』のWebサイトをご覧ください。

http://www.goipeace.or.jp/japanese/

 

2014年度国際ユース作文コンテスト

【若者の部】 文部科学大臣賞(最優秀賞)

 

全人類のグローバルスタンダード

(原文)

髙橋 里奈(17歳)

東京都

東洋英和女学院高等部

 

今、私たちの住む地球では資源の取り合いや宗教対立、地域による格差などの世界レベルの問題がたくさん起きている。その対立の行きつく先は戦争だ。正直、資源の取り合いは半分に分ければいいと思うし、宗教に関しても何故紛争にまで行きついてしまうのか私にはよくわからない。しかし、そう思うのは私が日本という穏やかな世界で生きているからで、この、国による考え方の違いこそがこれからの世界の在り方を決める鍵になると思う。

 

宗教を例にして考えてみたい。世界三大宗教と呼ばれるキリスト教、イスラム教、仏教に加え、ユダヤ教、ヒンドゥー教など様々な宗教があるが、世界では一つの国の中で宗教の違いによる対立が起きたり、宗教の違いを理由に迫害が始まったりとひどい事例もある。私は、この原因は、皆が自分の宗教が一番すぐれた考え方を持っているとして、世界全体が自分の宗教を信じるべきだ、とするその姿勢にあると思う。

 

その点、日本はどうだろうか。今まで日本で生きてきて国内の宗教対立に出会ったことがない。日本はおそらく仏教が主流だと思うが、キリスト教を信じる人もたくさんいるし昔ながらの神道の人もいるし、何より特に何も信じていませんという人が多いだろう。今ここにイスラム教の人が居ても何も思わないだろうし、ユダヤ教の人がいても特に異質だとは思わないといった感じであろう。私は、この日本の穏やかな宗教観が世界に広まっていけば、世界でも宗教に関して冷静に考え始めてくれる人が現れるのではないかと思う。日本の良いところは、馴染みのないものを拒絶せず取り入れてみよう、と考えるところだと私は思う。日本はこの柔軟な考え方をもっと世界に発信していくべきだ。

 

国の分だけ考え方があるのは当然だ。その考え方をミックスして万国共通なものを生み出したり、違う宗教の中の共通点(語源や共通の意識を持つ神など)を見つけることで、他の宗教が自分とは無関係で自分より劣っているものとは考えられなくなるはずだ。こうやって互いが互いの違いを理解し、でも違いだけでなく、共通点があって全てが根底で繋がっている、ということを皆が心に留めている世界、これこそが私の思う人類が発展していくべき方向だと思う。

 

では、そうなるために私ができることは何だろうか。それは「国際人」になることだと思う。「国際人」とは何か。何ヵ国語も話すことができる人だろうか。世界の情勢をくまなく知っている人だろうか。実際に国際協力をしている人だろうか。私の思う「国際人」は違う。私は「国際人」とはフラットな立場から物事を見ることができる人のことだと思う。フラットな立場から物を見るということは、自分の先入観や過激な意見、一つのメディアから知ったものを基に発言するのではなく、たくさんの統計を見て、そこから平等な立場で発言することだと思う。それには、今持っている宗教や民族に対する先入観を捨てること、各国のメディアを客観的に見る能力が必要だ。

 

私は今、ケータイのアプリなどを利用して世界各国のラジオを聞くようにしている。日本では取り上げられない現実を知り、世界の複雑さを身に染みて感じる時がある。しかし私たちは同じ地球で生きているのだから人種や宗教は違えども必ず共通点を持つ。資源や技術の開発には必ず限界がやってくるけれど、思想の開発はずっと続けることができる。今あるものを重ね合わせて全人類共通のグローバルスタンダードを作ること、そのためにいろんな視点の情報を集めること、それが私たちの地球市民としての役割なのではないかと思う。

若者のメッセージ「地球市民としての役割と題して、髙橋 里奈さんの発表です。

ダンス部の髙橋さんは、ステージ慣れたもので、非常に堂々としていました。

子どもの部の受賞者、ベラルーシのキリル・マヤンスキーさんと並んで、受賞の瞬間を待ちます。

プレゼンテーターの文部科学事務次官 山中 伸一様より、髙橋さんが賞状を受け取る瞬間です。

大変嬉しそうな髙橋さん。客席からの拍手に笑顔で応えていました。

キリル・マヤンスキーさんと髙橋 里奈さんを囲んでの記念撮影です。おめでとうございました。

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