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トビタテ!留学 JAPAN 第3期生(フィジー)

「トビタテ!留学JAPAN」

学年:高等部一年 Kさん

期間:2017年7月29日~8月19日 (フィジー、国際ボランティア)

  

                

トビタテに応募した理由
 今年の夏休みを利用して、私は国際ボランティアでフィジーに3週間行ってきました。まず、応募した動機からお話したいと思います。
 中2の頃からいつかは留学したい、と思っていましたが、なかなか現実的な話にはなりませんでした。そんな時にトビタテというプログラムを知り、中2の秋に父と説明会に行ったのがトビタテに興味を持ったきっかけです。様々な企業からの奨学金で留学できる事ももちろんですが、一期生の先輩方が言っていた、「トビタテ生はとても個性豊かで、様々な新鮮な出会いがある」という言葉にひかれました。行先や内容、期間は違っても、同じ志をもった全国の同年代の高校生と知り合う事ができる機会などめったにありません。留学する事自体もトビタテを知った事によって少し具体化されました。高校生コースなので、もちろんチャンスは3回ありますが、高2は部活や課外活動などで忙しいだろうし、高3は受験勉強があります。なので行くとしたら高1しかない、と考え応募する事を決めました。

                 

事前研修
 無事に一次審査、二次審査に合格する事ができました。合格を聞いた時は本当に嬉しかったです。事前研修はちょうど中間試験終了日の翌日に文部科学省で行われました。関東だけではなく、東北や近畿、九州地方からもたくさんの高校生が集まっており、とても盛り上がりました。自分の行き先や、応募した動機、将来の夢等を共有しました。実際に言葉にする事によって、曖昧だった私の夢に形が生まれ、それに驚いたと共に嬉しく思い、また、お互いの将来の夢を聞く事はとても新鮮で、刺激的でした。それだけではなく、行先が近いメンバーで集まり、現地で気を付けなければならない事を話し合う事により、海外に1人で行く、という事が現実化されました。この事前研修で得た事は大きかったです。

                 

留学
 私はProjects Abroadというエージェントを通して行ったのですが、その中でも高校生コースで行きました。フィジーにした理由は、南半球に行ってみたかったのと、英語圏である事が理由です。ボランティアのメンバーは日本を入れて6か国から13人の高校生で構成されていました。高校生と言っても、海外のメンバーは皆大人っぽく、私が15歳と最年少でした。カナダ人、中国人、オランダ人、ドイツ人、イギリス人だったので、共通語はもちろん英語。正直聞き取る事はできても、返す事ができずそれがとても悔しかったです。とは言え、最初の方はみんなの話す英語に苦戦していましたが、段々と慣れる事ができました。
 日本人は私を入れて3人いました、そのため日本人同士で固まってしまった部分はありましたが、とても楽しかったです。ルームメイトはカナダ国籍の中国の女の子で、私のわかりにくい英語をちゃんと最後まで聞いてくれる方でした。
 現地での主な活動は、村の幼稚園の子供達のケアや道路作りでした。子供達はとても元気で明るく、私達の名前をすぐに覚えてくれました。私の手を引いて海辺へと走りながら笑う子供達は本当にかわいかったです。海が幼稚園から歩いて10秒の所にあったので、海岸でよく子供達と遊びました。また、アンバサダー活動として、浴衣を着せたり、お好み焼やそうめんをふるまったり、折紙を教えました。現地の方々だけではなく、ボランティアのメンバー達にも紹介出来ました。自分の国の事を英語で説明する経験ができて良かったです。
 ホームステイ先では、Neneと呼んでいたホストマザーや、Bassiという女の子がいました。Neneはとてもおおらかで優しく、ホームシックになってしまった私を慰めてくれたり、ハグをしてくれました。南国らしい明るさと優しさにふれる事ができ、感動しました。また、食卓に出てくる食べ物は、キャッサバやタロイモ、パパイヤやマンゴーなどでした。中2の時に地理の授業で習っていたので、実物を見た時は「習った事は本当だった!」と驚きました。とても印象に残っています。
 フィジーでの生活で、学ぶ事はたくさんありました。例えば、「見た目で判断してはいけない」という事です。当たり前の事ではありますが、見た目に振り回されているのは現実ではないでしょうか。私は、ホームステイ先であった家を最初に見た時に、「本当にここに人が住んでいるのか」と思ってしまいました。そのくらい簡易な作りで古そうに私の目には見えてしまったのです。シャワーもトイレも家の外にありました、またテーブルも椅子もなく、思っていたよりアナログな生活でした。今思えばその事にショックを受け、体調をくずしてしまったのかもしれません。ですが、その家に住んでいる私のホストファミリーは本当に優しく、そんな事を思ってしまった私を快く受け入れてくれる人達でした。なぜか家に3つもあり、ほとんどの時間開いていたドアは、近所の家同士の境界をなくすだけではなく、大袈裟かもしれませんが、心に余裕を持たせるためだったのかもしれません。玄関のドアを締め切らない生活なため、部屋にいた私の隣にいつの間にか近所の子供達がいる、という事は日常茶飯事でしたが、嫌ではありませんでした。また、ボランティアメンバーの1人であった中国人の方の事を最初、中国人というだけで苦手意識をもってしまいました。本当に失礼な事でしたが、偏見で判断してしまったのです。ですが、その人と一緒に過ごす内に、話が面白く、ムードメーカーで、気遣いができる紳士な人という事がわかりました。ルームメイトの子とも、夜のミーティングの後に家に帰る途中で海辺に寄り、そこで少し話をしました。その時、私が「中国人というだけで苦手意識を持ってしまった、でも今は違う」と思いきって言ったら、「わかる、そういう偏見を無くしていきたいよね」と言ってくれました。本当にその通りだと思ったのと同時に、見た目で判断するべきではない事を、経験を持って学びました。
 「心に余裕を持つ事」も学びました。3週間の中で想像と違う事が起き、焦ってしまう事がたくさんありました。例えばメンバーの飲酒です。未成年のはずなのに悪気もなく至って普通の事かの様に飲んでいて本当にびっくりしました。「いる?」と聞かれた時は、雰囲気に流されて思わずもらいそうになってしまいましたが、そこで断る事が出来たのは冷静になる事が出来たからです。トビタテ生は、例えその国では合法ではあっても日本のルールは守らなくてはなりません。心に余裕を持つ事の大切さを体験しました。

                   

事後研修
 帰国したメンバーから50人ずつのグループに分かれての実施でした。まず自分が体験した事を2分間で説明する、という事をしました。周りを歩いて目があった人と発表し合う、というものでしたが、他のトビタテ生が経験した留学の話を聞くのは、刺激的だったしとても興味深いものでした。また自分の得たものや留学期間の感情の起伏を3人ずつのグループで話し合いました。20年後を想像して、お互いに疑似インタビューを、する、という事や、留学に行く前と後で変わった事についても共有しました。この事によって、この留学が確かなものになったと思います。トビタテに応募する前からの目標でもあった、「自分の留学を120%生かせるものにする」を少し達成できました。

                      

最後に
 最初は長く感じられた3週間でしたが、帰国日に近づくにつれフィジーを離れたくないと思うほど、充実したものとなりました。本当にこの体験を得ることが出来て嬉しいです。
 今回の私の留学は、たくさんの方の協力なしには成り立ちませんでした。私に自信を持つ事と可能性をくれたトビタテ、応援してくれ送りだしてくれた先生、家族に感謝を忘れません。

現地の子供達

ホームステイ先の子供達と

ホストマザーと伝統衣装のスルを着て

アンバサダー活動としてお好み焼を振る舞いました

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