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2016年度 短期留学の生徒体験記(オーストラリア)

「メルボルン Toorak College High School」

学年:高二 Sさん

期間:2017年1月26日~4月3日

 私は1/26~4/3の約二か月余り、私ともう一人の一歳下の生徒とオーストラリアのメルボルン近郊にあるToorak College High Schoolに短期留学をしました。学校は緑豊かで海の近くにあり、学校の敷地内にある寮の私の部屋からは学校の大きなグラウンドと海が見えるような東洋英和とは正反対の自然の中での生活でした。学校は私立のキリスト教で143年の歴史を持つ伝統ある女子高でした。敷地内には小学校から高校までの建物があり、さらに音楽施設、美術施設、理科施設、ジム、広い芝生やプールまでもがありとても広い学校でした。先生方は誰もがとても優しく、フレンドリーで、すれ違うといつも明るく挨拶をしてくださいました。
 私がこの学校に行ってまず驚いたことは、チャイムが鳴らないことです。そのため生徒はみなのびのびと生活しているのが印象的で、周りを気にせずふざけあえるところが女子高のよさだな、と感じ、同じく女子高の東洋英和に通っている私にとってはとても馴染みやすかったです。一方で、チャイムが鳴らないことで遅れてくる生徒がたくさんいるのではないかと思ったのですが、みな授業開始時刻にきちんと教室に入ってきたのを見て、チャイムがないことによって自立心が芽生えるのかな、と思いました。2、3時間目間の休み時間や昼休みはリラックスし思いっきり友達と騒いで楽しんで、授業になるとやる気がなくなるどころか、むしろ積極的に質問し学ぼうという姿勢で授業に取り組んでいる姿を見て、私もそういう態度で日々勉強に臨んでいかなければならないな、と感じました。
 そしてもう一つ驚いたことは、日本では18科目ほど授業があったのに対して、オーストラリアでは科目が6つしかないことです。すべて自分で選択できるので、私は英語、数学のほかにフード、音楽、アートなどを取りました。数学は日本でやったことがある範囲だったので簡単なのかな、と思っていましたが、日本人の私にとって最初は英語の専門用語がでてくる教科書を読むのに苦労しました。しかし先生が忙しくて質問ができなくても、友達に聞くと親切に丁寧に答えてくれ、最後の方はスラスラと読めるようになりました。音楽やアートでは、調の見分け方や、アートの感じ方についてなど、日本の学校では学ばないまた違うことをたくさん学ぶことができ、今後の人生で役立つと思います。フードでは週に一回調理実習があり、グループでやるのではなく一人一人調理台を与えられ料理をしたのですが、料理が不得意な私とは正反対に手際よく作業をしている同年代の生徒たちを見て、これもオーストラリアの子たちが自立している原因の一つだな、と思いました。授業や宿題をやるのにパソコンは必要不可欠で、時間割や教科書や宿題の範囲などはほとんどすべて自分のオンラインアカウントにあります。自分の成績などもオンラインで確認することができます。落とし物をした時の呼びかけや学校のグループでやる課題などもインターネット上で共有することができるため、とても便利でした。
 次に、寮生活について書きたいと思います。寮の7割は中国人の子たちで、残りの3割がタイ人、オーストラリア人、そして私たち日本人2人でした。寮の子たちはみんな優しく、親切でフレンドリーで、すぐに馴染むことができ、私は一人部屋だったのでリラックスして過ごすことができました。寮で決められている時間は、夕食の時間と、毎日平日は19時から21時まで勉強する時間と22:30の就寝時間です。土日は、その週の水曜日までにオンラインで外出の申し出を出せば、出かけることができます。学校の近くには、学校から歩いて10分くらいのところで、スーパーや郵便局やカフェなどがあるMt. Eliza という場所、バスで10分くらいの小さなショッピングモールがあるFrankstonという場所があり、Frankstonから電車に1時間ほど乗ると大きなメルボルンシティーに行くことができます。私はその他にガーディアンの方に、南半球で一番大きいと言われているシティの近くのショッピングセンターや、コアラやカンガルーなどオーストラリアの動物と触れ合えるナイトツアーに連れて行っていただいたりしました。
 次に、私の留学期間中に行われた学校行事を紹介します。二月の中旬にHouse Swimming Day、3月の最後の週にHouse Athletics Dayというイベントがありました。この学校にはHouseと呼ばれるホームルームのようなものがあり、6つのHouseに分かれています。年に6回ほどHouseイベントと呼ばれるものがあり、これらはそのうちの二つです。  Swimming Dayでは50m平泳ぎレースと50mクロールリレーに参加しました。どちらともビリでしたが同じHouseの人たちがたくさん応援してくれ、Houseに馴染むよいきっかけとなりました。Athletics Dayでは400mレースとHouseリレーに参加しました。私にとって最後のHouseイベントで二位をとれたことはとてもうれしかったです。二月の中旬にはランタンフェスティバルという中国のお正月を学校で祝うイベントがあり、私は遊びに来る子供たちに切り絵を教えたり漢字を教えたりするボランティアを行いました。屋台が出たり竜が踊ったり大盛り上がりで、中国人の子たちと仲良くなる良い機会となりました。三月の最初にはInternational Women's Dayというイベントがあり、学校に自分が感銘を受けた女性になりきった洋服を着て行くというもので、特に女子高の私の学校では大きなイベントとして行われました。
 私は高2の最後に行くという事で受験などの心配もありましたし、留学中はもっと頑張らなきゃ、とか自分の英語は伸びているのだろうかなどと焦り、不安で押しつぶされそうな時もありました。しかし、帰国した今振り返ると、この二か月間余りは私の人生において本当に価値のあるものだったなと感じます。たったの二か月少しでしたが英語の上達はもちろん、今までずっと洗濯も起こしてもらうのもなにもかも母に頼っていた私は誰も知らないところにいくことで自立心を身に付けることができ、また、異国の先生や友達との出会いは一生の宝物です。帰国してみると、自分は誰も知らない地で頑張ることができたという自信と、自分の心が少し広くなれたのではないかと感じます。辛くなった時に留学中に自分が頑張ったことや楽しかったことを思い出しては戻りたいと思うことがよくあります。本当に濃い二か月間でした。このような経験をさせてくれた家族、学校、先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

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